出張 蒼の隠れ家 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

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大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

夕食後、合同練習があり

丁重にお断りしたのだが

豆屋に強引に連れていかれた

(彼奴容赦ないんだから)

智’sの面々は歌が上手い

てんとう虫、画伯、長、豆屋、マスター

客人3人(画伯父ちゃんと若ちゃん、社長)

こんなにいるのに俺が入る理由!

逃げきれずに歌ったけど ・・・

 

練習後、ちびっ子たちはお眠の時間だと言って

骨董屋に帰って行った

 

「マスター、歌上手いじゃないですか?」

 

嬉しそうな顔で話すウェイター君

ちょっとムカついたので鼻を抓んでやった

 

「痛いじゃないですか?」

 

「お世辞は要らないの

 苦手なんだって

 人前で歌うって」

 

「え~?あんな堂々と歌ってたのに?

 信じられないな ・・・

 それに、本当に上手でした

 骨董屋さんが感心してたもん」

 

嘘はついていないようだけど

苦手なものは苦手なの

 

「はいはい ・・・ 

 無駄口叩いてないで

 そろそろ客が来るぞ」

 

松岡邸の食堂に臨時の蒼の隠れ家

眠る前に美味しいカクテル又はお酒を提供する

 

「この邸、モダンですよね」

 

「100年以上前 ・・・

 確か明治の中頃かな?」

 

「一個人が建てた家ですよね」

 

「そうだな、昔はもっと広かったぞ」

 

「広かった?」

 

「洋館と同じだけ 

 もう少し広かったか

 和館と呼ばれる日本家屋が建ってた

 そこに主たちが住んでて

 ここは客人をもてなす

 いわばホテルのような物かな」

 

「マスター詳しいですね

 まるで見てきたみたい」

 

見てきたんだよ(笑)

言わないけど ・・・

 

「見てきたんだよなぁ~」

 

冗談ぽく笑いながら

目の前に座る豆屋

ややこしい奴が一番の客とは

 

「いらっしゃいませ、豆屋さん」

 

すっかり仲良くなったウェイター君が

笑顔で応対する

 

「ウェイター君、随分慣れてきたね」

 

「そうでしょ(笑)」

 

「雑貨屋は?」

 

「雑貨屋は商品の袋にシール貼ってる」

 

「手伝わないんですか?」

 

「お手伝いしてくれる人が沢山いて

 お呼びじゃないみたいなの

 だから一杯飲もうと思って」

 

そこにケットのマスターが現れる

 

「マスター俺にも一杯」

 

「何にするの?」

 

「シルバー・ウィング」(豆屋)

「俺はウォッカマティー二」(ケットマスター)

 

「ウォッカベースのカクテルか

 承りました、お待ちを」

 

手際よく作っていくマスター

 

「凄い集まりですよね

 人がいっぱいで吃驚しました」

 

「年に2回か ・・・

 松岡邸は特別だな

 若ちゃん、上ちゃんこっちこっち」

 

豆屋さんが手招きして呼んだのは

お江戸からのお客様

 

「蒼灯殿 ここにおいででしたか」

 

「翁は?」

 

「翁はさとし殿たちと一緒に

 骨董屋さんでお休みです」

 

豆屋が椅子を勧めると

二人が隣に座る

 

「二人にも何か作ってあげてくれる」

 

「じゃあ、日本酒をベースにした

 サケティー二はどうかな?」

 

「じゃあ、それで」

 

若ちゃんが蒼の隠れ家にいるとなれば

当然やってくる絵描きさんたち

画伯父ちゃんと翔父はワインを使ったカクテルを

宿泊客の皆様には

シャンパンを使ったカクテルを ・・・

 

 

マスター大忙しで

途中からケットのマスターが助っ人に入り

豆屋と蒼ちゃんはウェイターのお手伝い

 

前夜祭も賑やかに過ぎていき

いよいよ明日が本番です

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>