福笑い(最終話) | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

初詣に行くのが初めての3人

神社に向かう間、さとちから参拝の仕方を聞き

無事にお参りを終えた

もう一つの目的

お年玉で好きな物を買う

露店が並ぶ参道を歩きながら

中々決められない4人

食べる物かお面かはたまた亀すくいか ・・・

悩んだ末、4人とも食べ物に

お面は相談の末、自分で作れると気が付いた

(お兄ちゃんも福笑い作った物ね)

さとちはベビーカステラ

かず君は綿あめ

まー君はたい焼き

ジュン君は大判焼(クリーム)

皆で分けっこして食べることにした

 

4人とも買った物を抱えて

嬉しそうに紅玉に帰ってきた

 

「じんじゃってひろいんだね~」

「ひとがいっぱいいた~」

「たのちかった~」

 

3人が話している横で

さとちが少ししょんぼりしてるように見えた

 

「どうした?」

 

大ちゃんが気が付いて

さとちと目線を合わせて聞く

 

「わかちゃんたちと

 いっしょに いったじんじゃ ・・・

 あんなにひとがいなかっちゃよ ・・・

 おきなのいおりも なかっちゃの」

 

江戸時代とは変わってしまった場所をみて

少し寂しくなったようだ

 

「翁の庵は別の場所に移ったんだよ ・・・

 神社に人が少ないのは

 若ちゃんから聞かなかった?」

 

「うん、いっちぇちゃ」

 

江戸時代は大きな神社に

皆がこぞって初詣に行かない

 

「じいじのいおりは?」

 

「静かな場所に移動したんだよ

 今度連れて行ってあげるね」

 

「じぇったいにつれちぇってね」

 

翁がいないことは分かってるけど

そこに行けば

翁に会える気がするのだろう ・・・

 

翁の庵は別の場所に移築され

公園の中で展示されている

 

「解決したようだね

 福笑いをお披露目するよ」

 

蒼ちゃんがにやりと笑うと

緋~ちゃんがソワソワする

 

「緋とお兄ちゃんが作ったんだろ?」

 

「はい ・・・ おかめらしくないと

 ちょっと不評でした ・・・」

 

「それはチビちゃん達が判断するんだよ

 買ってきたお菓子をお皿に乗っけて

 福笑いをやろう!」

 

「じゃあ、俺たちが

 買ってきたものをお皿に乗っけるよ」

 

既に福笑いを見ている3人が

お菓子を引き受けて

キッチンに行く

 

「みんな、ふくわらいちよ~」

 

「ふくわらい?」

 

またも知らないことを言われ

不思議そうな顔をする3人

だけど、楽しそうなのは分かってるから

ワクワクもしている

 

「緋~ちゃん、出してあげて」

 

蒼ちゃんに言われ

おかめの福笑いをテーブルの上に並べる

 

4人がキョトンとした顔をした後

じ~っと眺める

 

「まんまる おめめが かわい~ね」

「かみのけ くるくるなの」

「ほっぺまっかなの ・・・」

 

予想とは違う好反応

 

さとちは何度も首を傾げながら

 

「おうじのところの ふくわらいかな~

 わかちゃんのとは ちょっとちがうの

 でも ・・・ これでおかおをつくるの

 たのちそう!」

 

若ちゃん作の福笑いを見ているさとち

お兄ちゃんたちのも可愛いと思ったようだ

 

「ふふ ・・・ 緋~ちゃん

 良かったじゃん

 お兄ちゃんにも言っとかないとね

 じゃあ、もう一つのも出したら?」

 

と言われ、ひょっとこのお披露目もする

 

「え~~~~~~~!

 これなに?」

 

「おもちろいかおちてる~」

 

「くちがとがっちぇる!」

(それは正解)

 

「くふふふ ・・・ おもちろ~い」

 

4人とも大爆笑

怖がられなくて良かったね

 

「これこそ福笑いだな」

 

 

大ちゃんの言葉に

大人たち全員が頷く

 

 

「笑うって大事なことですもん」

 

翔先生が大ちゃんの顔を見ると

 

「その通りだ」

 

「さとしくん、あそびかたおちえて~」

 

ちびっ子3人、興味津々

さとちと大ちゃんから遊び方を説明され

福笑いを始める

 

 

お兄ちゃん、テレビ電話で参加中

始まりのエルフと始まりの妖精たちは

大ちゃんと翔先生の傍でニコニコ笑いながら

穏やかな時間を過ごしました

 

 

今年も楽しい一年になるといいね

 

 

 

 

 

 

 

 

<おしまい>

 

 

 

大ちゃんが笑いをこらえながら

 

「独創的で可愛いと言えば可愛いかも(笑)」