「Ladybird」は大騒ぎ 2 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

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大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

江戸の天才絵師と蒼の魔術師が一緒に居る

それだけでも奇跡なのに

その場に自分がいることが

一番の奇跡だと思う画伯

雲の上を歩いているような気分

隣に歩く長も同じで

何を話していいのか戸惑うばかり

そこは若ちゃん

いつ通りの笑みを浮かべて

あれこれ話を始める

 

画伯父ちゃんも気さくな人だから

笑顔で会話に加わる

 

「画伯は蒼をどう出したんですか?」

 

画伯から聞かれた画伯父ちゃん

 

「実はあの蒼は

 若ちゃんの蒼に憧れて

 試行錯誤の上に出来た色だよ」

 

「私の蒼なのかい?」

 

それを聞いた若ちゃんが驚いた顔をする

 

「ええ、若ちゃんの絵を見る機会がありまして

 見た時は雷に打たれたような

 そんな衝撃でしたよ

 こんな絵が描けるんだと ・・・」

 

その言葉に画伯と長が頷く

 

「俺もです

 あの絵は描けない」

 

「そうですよね

 あれだけの緻密さは無理です」

 

「そんなことはないよ

 貴方たちも絶対に描けるよ

 だって、3人とも絵が大好きだ」

 

好きこそものの上手なれ

そう言いたいのだろうけど

やはり才能はあると思う二人

 

「確かに好きだから描けるのは理解できます

 若ちゃんは一度も絵を辞めたいとか

 思ったことはないですか?」

 

「私の取り柄は絵を描くことだけ

 そうだねえ ・・・ ないねえ ・・・

 色を無くしても絵を描いていたからねえ」

 

上ちゃんが言った言葉

「お前さんの絵は最高だねぇ

 ずっと見ていたい」

その言葉が若ちゃんをずっと支えてる

 

「それは上ちゃんに見せるためですか?」

 

「ああ、そうだよ

 誰か一人でも見てくれる人がいたら

 絵は描けるんだよ

 幸いなことに私には

 見てくれる人が沢山いるからな」

 

上ちゃんに和、上毛屋の両親に翁

千葉屋に松乃屋と

皆の顔が浮かんで思わず笑みは浮かぶ

 

「私にもいますよ

 翔に子ども達」

 

画伯父ちゃんも笑みを浮かべる

 

「画伯にもいますよね翔兄が」

 

「ああ、幸いなことに(笑)」

 

公園から商店街までの道

4人にとっては忘れらない人時に

 

「そろそろお店です」

 

「ああ、健太君と彼だ」

 

画伯が一番に二人を見つけ

大きく手を振る

 

「わかちゃん、がはく~」

 

健太君が答えるように手を振る

智君(てんとう虫)は少し緊張した面持ち

そりゃ天才絵師を迎える方は

ドキドキしますよね

 

「久方ぶりだな

 息災だったかい?」

 

若ちゃんに尋ねられ

恐縮した顔で

「はい元気でした」と答えた

 

それを見てた画伯父ちゃん

そっと背中に手を添えて

 

「そう緊張しなくていいんだよ

 実は若ちゃん、君とは同年代だよ

 多分、俺が一番年上かな?」

 

「画伯、そこは俺かも」

 

画伯がすかさず手を挙げる

 

「同年代だな」

 

「ええ、そうしておきましょう」

 

画伯父ちゃんの機転で

一瞬で緊張が解け

笑いの渦が出来る

 

「皆、同じくらいだよ

 年なんか関係ないからな

 健太殿、案内してくれるかい?」

 

若ちゃんの言葉に大きく頷いた健太君

 

「いらっしゃいませ

 どうぞ、お入りください」 

 

店の扉を開けて中に入ると

これまた緊張した師匠とマダムが

4人を迎えた

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

この調子で行くと年内は無理かも?

スピード上げますね