Wish you were here  725 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

健太君がむくっと起き上がって

僕の肩を叩く

 

「おにいちゃん ・・・ おきるじかん?」

 

ベッドサイドテーブルの時計は

既に起きる時間

 

「そうだね、起きれる?」

 

「うん、おにいちゃんはねてていいよ」

 

1年生の健太君、ちょっと逞しくなった

だけど ・・・ 無理してるのも分かる

 

「大丈夫、一緒に起きるよ

 ただ、翔おにいちゃんは寝かせてあげようね」

 

笑みを浮かべて、黙ったまま頷く

l昨日の夜に用意した荷物は僕が持ち

健太君は着替えを持って

そっと部屋を抜け出した

 

昨日の夜は部屋に戻って

少しだけ話しをして

僕はベッドの健太君の横

翔さんはベッドの横に敷いたお布団

手を繋いで寝たけど

途中で離れちゃったみたい

(それは仕方ないよね)

僕より先に翔さんの方が眠るのが早かった

お仕事で疲れてるのかも

寝顔見てたら、いつの間にか僕も寝てた

 

リビングに行くと

マダムがキッチンで

師匠が大きな欠伸をしながら珈琲を淹れてた

部屋中にとってもいい香りが漂ってる

昨日の珈琲だ

 

「おはよう!」

 

健太君が元気よく挨拶をする

 

「マダム、師匠、おはようございます」

 

「二人とも、おはようございます

 ぐっすり眠れた?」

 

「はい、昨日はすみませんでした

 片付けのお手伝いが出来なくて」

 

「それは良いのよ

 皆が片付けたから

 すぐに終わったのよ

 健ちゃん、顏を洗ってらっしゃい」

 

「は~い」

 

そのまま部屋を飛び出して行った

 

「子どもは元気だな(笑)」

 

「元気が一番ですよ」

 

「確かに、珈琲どうぞ」

 

師匠がマグカップを僕の手に渡す

 

「いい香りです」

 

「ああ、幻の珈琲だからな

 櫻井君は?」

 

「まだ、お休みです

 最近忙しかったので

 疲れてるのかも知れませんね」

 

「そうだろうなあ ・・・ 

 全くの門外漢なので

 何がどう忙しいのか分からないけど

 マダムも楽しみにしてるよ」

 

「私、出版イベントに出掛ける予定なの

 智ちゃんのお母様と」

 

母ちゃんが行くのは知ってたけど

マダムと一緒なのは初耳

 

「母と一緒にですか?」

 

「ええ、お誘いいただいたのよ

 だから、二人で行ってきます」

 

「母をよろしくお願いします」

 

「こちらこそ(笑)」

 

マダムが凄く嬉しそうに笑る

きっと、母ちゃんも楽しみにしてる

 

「彼の驚く顔が目に浮かぶ(笑)」

 

「折角ですもの

 サイン本を購入したいでしょ」

 

翔さんが沢山準備した本

楽しみにしてくれてる読者さん

沢山いるんだろうなあ ・・・

 

母ちゃんに写真撮って来て貰おう 

 

「マダム!あらってきたよ」

 

元気印の健太君が戻って来て

その話はおしまい

 

いつもの朝と同じで

4人で食卓について

朝ご飯を頂く

 

食べ終わる頃に

侑李たちが起きて来て

賑やかな朝に変わる

 

健太君がランドセルを背負ったまま

侑李に抱き付いて

 

「おにいちゃん、きをつけてね

 もどってくるの まってるからね」

 

「うん、美味しいケーキを作る

 パティシエになって戻ってくるね

 健太君も沢山お友達作って

 元気でいてね」

 

「はい、じゃあ、いってきます!」

 

「いってらっしゃい!」

 

今日は大勢に見送られての登校

ちょっと照れくさそう

師匠が、健太君を送って行った

 

 

 

 

 

<続きます>