The Music Never Ends 46 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

夜が明ける前から大忙しのFriendshipの面々

雅紀はカンテラのマスターとケーキ作り

打ち上げと言う名のbirthdayパーティーの料理も

2人が担当してくれる

妖精君たちが食べられる物を作るのは

和さんとマサキさん

鮫島の爺さんの家で作ることになっている

二宮と松本は今回の演出を担当

音楽会の主旨から、あまり派手にならない

手作り感満載の音楽会にする事になった

 

「翔君 ・・・ 翔君どこに居るの?」

 

愛しい貴方が俺の名を呼ぶ

朝から(まだ夜が明けてないけど)

顏がデレデレしてくる

 

昨日遅くまでリハをしていたから

そのまま、鮫島祖父さんの家で泊った

この家 ・・・ やたら広い ・・・

二階の半分は貴方用の部屋らしく

隠れるつもりはなくても

隠れてる(笑)

 

「ここに居るよ!」

 

 

「あっ ・・・ いた!」

 

貴方の側から離れるわけがないでしょ(笑)

 

「起きたら隣にいないから

 出掛けたのかと思った」

 

側まで寄って来て

ピタッと俺に抱き付いた

 

「一緒に出掛けるって言ったでしょ?」

 

そのまま抱きしめて

温もりを確かめ合う

 

「うん ・・・ そうだけど ・・・」

 

もしかして ・・・ 緊張してるのかな?

音楽会の意味を考えると

身が引き締まる想いになるけど ・・・

ここはリラックスさせないと

 

「気持ち良さそうに寝てたから

 もう少し寝かせてあげようと思ったの」

 

風見鶏の彼と二人での練習

お互いに妥協しないから

かなりハードで

見てる俺たちは

『リハだから無理しないで』

と心の中で叫ぶくらいなのだ 

彼のパートナーは特に

膝を悪くしてる彼を心配そうに見つめてた

 

「翔君が居ないと眠れないのに(笑)」

 

『むぅ』って ・・・ 口を尖らせる

 

あの真剣な貴方と

ちょっと甘えた様に笑う貴方

同一人物なのかと思ってしまうほどのギャップ

そこがまた魅力なんだけど

何故なら俺にしか見せない表情

 

「ふふ ・・・ 貴方は俺を喜ばせる天才だよ(笑)

 本当はもう少し寝ようかと思ったんだけど

 自然現象には抗えなくて(笑)」

 

「ああ ・・・ それは仕方ないね

 でも ・・・ そのまま戻ってくればいいのに」

 

「戻る時に廊下の窓から

 星が綺麗に見えたの

 で、それを見てたら体が冷えちゃって

 そのまま布団に入ると

 貴方を起こしちゃうでしょ ・・・

 だから、こっちの部屋で温まってから

 戻ろうと思ったの」

 

「綺麗な星空?

 僕もみたい」

 

くるくる変わる表情

貴方は出逢った頃のまま 

 

俺の手を引っ張って窓に近づいていく

 

「あっ ・・・ 翔君 ・・・ 夜が明けるよ

 東の空が明るくなってる ・・・

 この時間の空は幻想的だね」

 

「うん ・・・ 綺麗な空だ」

 

貴方と見てるから

何倍も綺麗に見える

 

明けていく空を黙って二人で眺めた

 

「新しい一日の始まりだね ・・・」

 

今日は特別な日

貴方が生れた日だ

おめでとうは後でね ・・・

 

「清々しい朝だ ・・・

 音楽会成功させよう!」

 

「うん、そうだね ・・・

 太郎君 ・・・ 緊張してないかな?」

 

心配そうな顔をする貴方

 

「昨日話したんでしょ?」

 

「うん 話したよ

 さとち君達が謳う曲

 ソロで歌うことになるから

 相当緊張してた ・・・」

 

「特別なコーラス隊がいるって聞いたけど

 そうじゃないの?」

 

「特別なコーラス隊はいるって ・・・

 でも ・・・ ソロは緊張するよ

 僕でもするんだもん ・・・」

 

確かに ・・・ 仲良しの友達がいない

さとち君が傍に居たら

また違うんだけど ・・・

 

「サトシ・オオノと王子は一緒に出てくれないの?」

 

大人にフォローして貰うしかない ・・・

 

「サミーと話したら

 サトシ・オオノがちゃんと考えてくれてた

 4人がバックダンサーだって」

 

「彼とキャスター君、王子と侯爵?」

 

「うん、そうだって

 衣装も特別な物を用意してるらしい

 太郎君にはサプライズみたいだよ」

 

今回の子ども出演者の中で

一番の年長が太郎君

彼らとは交流があるから

淋しくはないはずだけど

貴方の顏が見れないから

ちょっと心細いかも

 

「それはすごい」

 

「でしょ?

 どんな演出なのか

 すごく楽しみ ・・・

 モニターに映るよね?」

 

「映るよ ・・・

 O国とは中継で繋がってるよ

 だから話も出来る

 太郎君も1人じゃないって思えるし

 貴方の顏を見れる」

 

貴方がホッとした顔をして

嬉しそうに笑う

 

「太郎君の顏を見ると

 元気が出る ・・・

 あの子は僕たちの天使だから」

 

「そうだね」

 

今回は会えないのが残念だけど

クリスマス休暇には日本の来ることになってる

それまでお預け 

 

「今日の音楽会

 貴方には最強の応援団が付いてるよ」

 

「さとちくん!でしょ(笑)

 あの子は特別だからね」

 

「特別応援団だね

 そうだ ・・・ お祖父さんの声がしてたから

  多分、もう起きてたよ(笑)」

 

「一番張り切ってるから(笑)

 じゃあ、おはようのkissをしたら

 下に行こうかな」

 

「仰せのままに(笑)」

 

仰々しくお辞儀をして

貴方を抱きしめて

おはようのkissをする

 

 

特別な日に

特別な音楽会

最高のステージを

そして

最高の笑顔を

 

 

彼らに届けよう ・・・

 

 

 

 

 

<続きます>

 

それぞれの朝をお届けしています

中々進まなくて ・・・

ごめんなさい

幕が上がるのは

もうちょっとお待ちください

 

魔女