Wish you were here 342 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

どうしてあんなに慌てて降りて来たんだろ

確かにマッチョではないけど

力仕事に向いていない翔さんよりは出来ると思う

翔さん、お箸より重いもの持ったことないと思う(笑)

父ちゃんがあれやこれやと指示を出してくれる

僕の寝床は完成した

翔さんは僕のベッドで休むことになった

 

リビングに行くと

綿入れ半纏を着せられた翔さんが

ソファーに凭れ掛かってテレビを見てた

 

ん?見てるのかなあ?

ぼんやりしてるように見えるんだけど

 

「疲れましたか?」

 

横から声を掛けると

ハッとした顔でこっちを向いて笑みを浮かべる

 

「疲れてないよ

 なんだかね ・・・ ホッとしてる ・・・」

 

「ホットですか?」

 

「一人暮らしが長いと

 人恋しいだとかの感情に

 鈍感にならざるおえないだろ

 まあ孤独も嫌いではないが ・・・

 甘やかされて ・・・ それが心地良くて ・・・

 子どもの頃の事を思い出してた」

 

感慨深げな顔をする翔さん

優しいお母さんの事を思い出していたんだ

子どもの頃の翔さんに会ってみたいなあ 

(かなり大人びた子どもだった聞いたけど)

それがすごく可愛い気がする(笑)

 

「親は無償の愛を注いでくれます

 翔さんはその愛を全身で受けて育ってる

 だから、恥ずかしがらずに気持ち伝えたら

 ご両親も喜ぶと思うなぁ

 だから、早く治してお正月に元気になって

 帰ってくださいね」

 

「俺も智君みたいに素直に育ってたらなあ ・・・」

 

バツの悪そうな表情を浮かべて頭を搔く仕草をする

 

「素直ですよ

 だって、直ぐに顔に出る(笑)」

 

目をパチクリさせながら

マジで?って顔をするけど

本当に分かりやすい人だと思う

 

「ほんとに? ・・・

 そんなこと言われたことがない ・・・」

 

自分の事って案外分からない者だと思う

翔さんは自分が思っているほど冷たい人でもないし

汚れてる人でもないと思う

僕より人生経験が豊富なので

見えない部分が見えてしまって

少し斜に構えてる所も有るけど

内に秘めてる想いは相当熱いと思う

 

「ほんとですよ(笑)」

 

隣に座ろうかと思ったら

母ちゃんがご飯が出来たって声を掛けてくれた

 

「ご飯が出来たみたいです」

 

ここに持ってきた方が良いのかな

でも、いっそに食べた方が美味しいはず

翔さんの腕を掴んで立ち上がらせて

額に手を当ててみた

 

「熱はないみたいですね」

 

「ここに来てから元気になってきたよ」

 

上田君が適切な処置をしてくれたから

大事に至ってないんだと思う

僕は風邪を引いてるのに気が付いてたのに

そのまま帰ってしまったから ・・・

 

「上田君のお蔭ですよ

 お礼を忘れないでくださいね」

 

「上田 ・・・ そうだね ・・・

 お礼をしないと ・・・」

 

「はい」

 

僕の知らに翔さんを知ってる上田君

きっと、凄く慕ってるんだよね

弟君みたいな感じなのかな?

 

僕が最初に翔さんに逢った時

お兄さんみたいだと思ったのと同じかな?

それとも ・・・ 少し違う感情があるのかな ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>