Wish you were here 135 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

着替えて外に出ると
健太くんが大きな声をあげた

「うわ~ ・・・ さくらいおにいちゃんもおそろい!」

 

「本当だ、3人とも迷彩柄だね」

 

「うん、いろがちょっとちがうけど

 なかよしさんだね」

 

並んでみると少しずつ色が違うけど

それがまた、お洒落って気がする

 

「おにいちゃん、ばしょとりしないと

 おにもつおけない」

 

「そうだ、ビーチシートを敷かないと

 持ってる荷物を置いておけないね」

 

「荷物? ・・・ そうだった ・・・

 健太君の荷物もあるんだ ・・・

 プールの中には持ち込めないよね(笑)」

 

当たり前の事だけど、うっかりしてた

レジャーランド(子供向け)のプールに来るのが

一体何時振りなのか ・・・ 思い出せないくらい前  

バスタオルとラッシュガードにコインケースだけ持ってきた

 

「携帯は持ってきたの?」

 

「いくら防水だと言っても心配なので

 ロッカーの中に置いて来ました」

 

皆で写真とか撮りたいよなぁ ・・・

 

「うっかりしてた、写真を撮りたいよね

 携帯持ってこようか?」

 

俺の携帯は完全防水って

謳ってるから大丈夫だろう

 

「写真なら大丈夫です

 師匠が防水のインスタントカメラを用意してくれましたので

 携帯を持ってくると

 荷物の番をする人が必要になるでしょ?」

 

そうか ・・・ 子どもを連れてたら目が離せない

 

「おにいちゃん、3人でとって」

 

健太君がインスタントカメラを手に持って

大野さんにせがんでる

 

「健太君、その前に場所取りしないと

 休憩する場所になるからね」

 

そうだったって顔をする

 

「わかった、ばしょとり!

 おにいちゃん てをつないで

 さとしおにいちゃん おにもついっぱいなの」

 

大きなビーチバッグとレジャーシートの入った袋

 

「半分持ちましょういか?」

 

「荷物は良いので、健太君の手をお願いします

 携帯を置いてきたので連絡手段がないので

 必ずどちらかが手を繋いで、離れないようにしないと」

 

今日も真夏日、これからも人が増えてくるだろうから

それだけは守らないと ・・・

 

「目を離さないようにしないとね」

 

「ええ、大事なお子さんをお預かりしてますので」

 

相当賢い子のような気がするけど

レジャーランドは広いし間違いやすい

迷子になったら大変だ

 

「じゃあ、休憩エリアまで行きましょう」

 

健太君と手を繋いで休憩エリアに向かう

結構早く着いたつもりでいても

休憩エリアは色とりどりのシートが敷かれ

小型テントまで置いてある

日よけになるからか ・・・ 家族連れの必需品みたいだ

 

「あれは便利だよね」

 

「ええ、家族連れには便利ですね 

 あっ ・・・ あのテントの下が開いてます

 僕たちはそこで充分です」

 

休憩用テントの下のスペースを指さす大野さん

 

「健太君、あそこまで走っていこうか?」

 

「うん ・・・ さとしおにいちゃんはゆっくりでいいよ」

 

「そうするね、健太君に場所取り任せるから」

 

「りょうかい!

 さくらいおにいちゃんいくよ」

 

いつの間にか健太君に手を引かれている俺

なんだか ・・・ 不思議な気持ち

俺と大野さんと健太君が家族みたいな気がしてくる

それが心地よく感じる

今日は3人家族のつもりで楽しもう

 

いつか ・・・ 大野さんと本当の家族になれたらいいなぁ

子どもは望めないけど

この人となら、一緒に歩いて行けるって思うんだ

(彼がどう思ってるかは ・・・ だけど)

 

 

「とうちゃく!」

 

大野さんが指示した場所は日陰で結構涼しい場所

 

「ここなら大丈夫だ」

 

健太君がニッコリ笑って頷いて

大野さんに向かって手を振る

 

「おにいちゃん、ここだよ!」

 

改めて彼の出で立ちを見ると

カッコいいなって思う

サーフパンツとセットアップのラッシュガード

頭にはサングラスが載ってる

帽子はカバンにくっ付いてる

 

スタイルが良いんだ(足が長いから)

背は俺より低くてもバランスが 

こう言うのを黄金比って言うんだな

 

大野さんが小走りで近付いてきて

レジャーシートが入った袋を渡してくれる

 

「お願いしても良いですか?」

 

「ぼくがしく!

 おにいちゃんてつだって」

 

「はい、お手伝いします!」

 

健太君が可笑しそうに笑う

彼にとって楽しい一日になるといいな

まあ、俺にとっても大野さんにとってもだけど

 

今日は健太君Firstだから

 

シートを敷いて荷物を置いたら

 

「ここで一枚撮ろうね」

 

テントから外に出て3人で一枚

それから二人ずつになって一枚

 

「おにいちゃんたちもとってあげる!」

 

健太君ナイス!

これで記念写真ゲット

 

「さっきしてくれたみたいに

 ふたりもかたくんでね」

 

何処までもナイスな健太君

足を向けて寝れないかも

 

「肩くまないとダメなの?」

 

健太君がニヤリと笑って頷く

 

「うん、なかよしさんのしるし!」

 

「ふふ ・・・ 大人もそうしないといけないみたいです

 肩を組んでも良いですか?」

 

喜んで!って言いたいところを

ぐっとこらえて

 

「勿論です!」

今日一番の笑みを浮かべて答えた

 

 

健太君、子どもなのに侮れない

俺にとってはキューピットかも知れない

 

 

 

 

<続きます>