Wish you were here 106 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

部屋はグレードアップしただけあって
かなり豪華な部屋
正直、同じ値段で大丈夫なのかと
俺でも疑ってしまう
恋人同士なら、かなり盛り上がって
甘い甘い夜になりそうだけど…
現実はそう甘くない

大野さんに先にお風呂に入るように進めて
俺は出てきてから飲めるように準備する
準備と言ってもグラスをテーブルに用意して
つまみ(乾き物)を並べる
曙を見るのだから長くは飲めないけど
喉も渇いてるだろうし寝酒にもなるだろう

浴室から出てきた大野さん
濡れた髪をバスタオルで拭きながら


「お先に頂きました
 櫻井さんもどうぞ」

子どもみたいな可愛い顔でニッコリ笑う
まるであの妖精君みたいなんだ
その上、シャワー浴びた後だから
顔がほんのり紅い
眼差しは柔らかくて

まずいドキドキしてきた
キューピッドの矢に射ぬかれた感じ
(逢ったときから射ぬかれてるけど)
この胸のときめきを伝えたいけど
絶対引かれるから…
落ち着けと言い聞かせて
彼の顔を眺めてた

彼が不思議そうに首を傾げて

「どうかしましたか?」


「ああっ … 妖精君かと …」
訳の分からないことを口走る

「妖精君がいるんですか?」

彼が部屋の中を見回して
妖精君を探し始めた
「貴方が妖精みたいだと」
心の中で呟いて
誤魔化しの言葉を探す

「妖精君の魔法が部屋を
 グレードアップしてくれたのかと …
 お風呂行ってきますね
 ビール冷蔵庫に入れてあります
 先に飲んでてください
 直ぐに出てきますから」

立板に水のごとく
喋り続けながら浴室に向かう

まずいぞ俺
何故かムクムクしてきてる
抱きしめてキスしたい衝動にかられて
何度も心の中で『落ち着け』を繰り返す

「運転してきたから
 バスタブに湯を張って…
 ゆっくり入って…」

彼の声が後ろから追いかけてきた

浴室に入って、大きく息を吐いた
そりゃ好きな相手の風呂上がりの姿みたら
こうなるよなぁ…

ムクムクしてる所をじっと眺めて
これは処理した方が良いのか考える

このあとの酒飲むだろ
絶対可愛いと思うんだよ
前に一緒に飲んだ時そうだった
だから、やたら酒ばかり飲んで
酔っぱらったことを思い出した

あの時は自覚はなかった
なかったけど、ドキドキしてた
押し倒さないためにも
ここは … 少し出るのが遅くなっても
貴方を思って …
(男だから仕方ない)


あまり遅いと心配するかなぁるかなぁ
でも、止めらんないから…
下心はシャワーのお湯と共に流さないと

テレビつけといて良かった
声、聴こえてないよなぁ

長し終わった後は
手早く頭から爪先まで綺麗に洗って
少々後ろめたい思いのまま外に出た
(見えてないから良いよなぁ…)
ユニットバスじゃなくて助かった


「大野さん、飲んでますか?」

声を掛けても返事がない

急いで戻ると
ベッドに突っ伏したまま
スヤスヤと寝息を立ててた…


あらら寝ちゃった
やっぱり妖精さんかもしれない
寝顔を見てるだけで
心を落ち着かせてくれる



大野さん、俺は貴方が大好きです
本気の恋をしましょう


いつか言うから
その時は「はい」って言ってください
その為に頑張るから


缶ビールを飲みながら
貴方の寝顔をずっと眺めてた



〈続きます〉