これが恋と言うものか 29 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

昼過ぎ ・・・ この場合妥当な時間はどの辺りだろう

正午を過ぎたら昼過ぎになるのか

1時から2時の間を言うのか、それ以降か ・・・

さんざん悩んだ末に、貴方に連絡を入れた

 

「明日、何時にお迎えに行きましょうか?」

 

「え?昼過ぎだったでしょ?」

貴方の不思議そうな声

 

「ええ ・・・ あの ・・・ 昼過ぎとは何時なのかと ・・・」

 

「アハハ ・・・ それで悩んでたの?

 家に迎えに来てくれるのだから

 着いたら電話してくれれば良いんじゃない

 待ちぼうけは有り得ないから

 先生の都合次第だよ」

 

それって ・・・ 何時でも良いって事でしょ?

 

「じゃあ、昼飯も一緒で良いんでしょうか?」

 

「ふふっ ・・ 

 つまりは2人で小旅行に出掛けるって事かな?」

 

貴方が悪戯っぽく笑う

この場合躊躇ってはいられない

 

「ええ、そのつもりです

 明日は天気も良さそうです

 ただし寒いみたいですけど

 寒い季節の方が星は綺麗だと聞きました

 絶対綺麗な星空ですよ!」

 

「そうだね ・・・ きっと満天の星だろうな 

 宝石をちりばめた様に綺麗な夜空だよ」

 

想像するだけでドキドキしてきた

二人並んで夜空を見上げる

顔が紅くなるのが分かる

これが電話で良かったと胸を撫で下ろした

 

「ええ ・・・ 防寒対策は万全です

 ブランケットを沢山持って行きます

 先生は着替え以外は要りませんから」

 

「至れり尽くせり(笑)

 じゃあ、着いたら連絡して

 何時でも出掛けられるように準備しておくから」

 

「了解です! 

 それでは明日、お迎えに上ります」

 

「はい、お待ちしてます

 じゃあ、おやすみなさい」

 

「おやすみなさい」

 

電話が切れた後、思いっきりガッツポーズ

言ってみるもんだよ ・・・ 何時でも良いって事でしょ?

昼飯も一緒って事は、正午に拘らなくても良い

午前中でもOKだよね(笑)

 

明日の持ち物を並べてカバンに詰めていく

ブランケットは5,6枚と使い捨てカイロは持った

それと ・・・ 誕生日プレゼント(実は色違いのお揃い)

ケーキも予約済み

 

サプライズでケーキを食べる予定なんだ

日付が変わった時に『おめでとう』が言いたいから

 

ホテルはコテージタイプの部屋

ベランダの椅子に座って ・・・

シャンペンも用意して ・・・

だめだ ・・・ また胸がドキドキしてきた

 

貴方の眼差しが優しいから

時々、勘違いしそうになる

貴方にとって俺は教え子であり同僚

だから親しくしてくれる

俺の想いと、貴方の想いは似てる様で違うから

 

 

貴方の誕生日を一緒に過ごせることは

俺には奇跡に近い

同じ時間を一緒に過ごせるだけ幸せなんだ

それ以上は望まない ・・・

 

 

準備を整えて、ベッドに入っても

なかなか寝付けなかった

それでも、羊を数えて眠りに就いた

 

 

 

 

 

瑠璃の空にオレンジの線 ・・・

夜と朝の境界 ・・・ 

愛しい人が ・・・眩い光を運んでくる

柔らかい笑みを浮かべて

『おはよう』って挨拶をする

 

 

眩い光を纏った ・・・ 通り過ぎていく

 

 

「待って! ・・・ 行かないで!」

 

大きな声で叫んで

淋しくて ・・・目が覚めた

 

 

貴方って誰? ・・・ 

顔だけがぼやけて見えなかった ・・・

でも、懐かしい ・・・ 懐かしくて涙が出た

 

 

俺が好きな人?

それは貴方だ

この想いだけは本物

 

 

 

 

 

<続きます>