Only love (君と歩く未来)1 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

雲一つない真っ青な空だった
あの日、貴方はその空を見上げて
「翔君、綺麗な空だね」
そう言って俺の大好きな顔で笑った
それから俺の手をギュッと、痛いくらいギュッと握り締めて
「気を付けて行ってらっしゃい」
って、何時もの様に手を振って送り出してくれた ・・・
 
だから ・・・ 気が付けなかった ・・・
貴方が一番辛い選択をした事を ・・・
 
風邪から治って復帰した貴方は舞台に専念した
その集中力は俺の想像をはるかに越えてた
真剣に打ち込む貴方を目の当たりにして
俺はどんな事からも貴方を守り抜くって
改めて誓ったんだ ・・・
舞台上の貴方は歌も、踊りも、演技も、最高に素晴らしくて
溜息が出るほど美しかった ・・・
舞台は大盛況で、無事に千秋楽を終えた
地方公演も決まって、嬉しそうに喜んでた
 
貴方の両親が、必死に動いていることは
親父から聞いてた(侑李君からも少しだけ聞いてた ・・・)
そのお陰なのか、鮫島の家が表立って動くことはなく
事態は収束して、平穏な日々が戻って来たと信じてた
年末年始を家族で過ごして、地方公演も滞りなく終わり
二人の部屋に戻って、ホッと一息ついたそんな日だった 
 
出先を回って劇団に戻った
劇団では次の定期公演の演目が決まり
主要キャストの発表があったんだ
今度はどの役を頂いたんだろうって
内心ワクワクしてた ・・・ なのに ・・・ 
キャストに貴方の名前がなかったんだ ・・・
上から下に何度も視線を動かした
どんなに探しても名前がない ・・・ 
愕然とした、貴方がキャストから外されるなんて
そんな事、有り得ない
だって、この劇団の看板役者なのに 
 
急いで二宮君の元に走った
 
「二宮君、どういう事?」
 
頭に血が上ってたんだと思う
二宮君が俺を見て一瞬怯んだんだ
それから、震えた声で
 
「櫻井さん ・・・ 俺も何が何だか ・・・ 
 大野さんがショック受けてるんじゃないかって思って
 稽古場を探したんですが ・・・ 何処にも居なくて 
 斗真に聞いたら、今日は来てないって ・・・
 だから ・・・ 電話したんです ・・・ でも、出ない ・・・ 
 店にも電話したんです ・・・ 相葉君が呑気な声で来てないって
 ・・・ どういうことですか?、一体 ・・・ 何が有ったの?」
 
そう言って、俺の腕を掴んだ二宮君の顔が青ざめてる
 
「店に行ってない? ・・・ 
 今日はランチタイムが終わるまでは店だって ・・・」
 
「今日はシフトに入ってない ・・・
 俺が仕込みを手伝ったから ・・・ 間違いない ・・・
 へ?どういう事? ・・・ まさか ・・・」
 
俺も同じように考えた ・・・ まさか連れ去られたとか?
でも、有り得ない ・・・ 貴方自身、凄く用心してたから
 
「あれ以降、何も動きがなかったんだ
 それは有り得ないって思ってる ・・・ けど ・・・
 俺は智君を探す ・・・ 二宮君、代表に聞いてきて
 何故、智君がキャストに入ってないのか
 もし、どこかの客演の仕事があるなら
 仕方ないことかもしれないけど
 納得できない答えなら、俺が交渉に行く」
 
それは有り得ない、外の仕事は俺が担当してるんだ
今は定期公演が優先だから受けてない
代表が勝手に決めたのなら ・・・ 来てない理由にはなる
だけど、何の理由もなく外されたら ・・・
それを知った貴方は、また一人で泪を呑み込む ・・・ 
お願い俺の胸で泣いて ・・・ 俺は貴方の為なら何でもする
 
二宮君は大きく頷いて、部屋から飛び出して行った
 
携帯を取りだして電話を掛ける ・・・
何度掛けても ・・・ 虚しい返事が返ってくる
 
「お客様がお掛けになった電話番号は電波が届かない場所に ・・・」
抑揚のない声が繰り返し聞こえるだけ
 
 
 
どこに居るの ・・・ 智君、お願い答えて ・・・
一人で泣かないで ・・・
途方に暮れている所に、二宮君からの電話
 
「櫻井さん ・・・ 相葉さんの店で待ってて」
 
凄く沈んだ声で呟いて
プツリと電話が切れた
 
 
心がざわついて ・・・ 胸騒ぎがして ・・・
急いで相葉君の店に走ってた
 
 
 
 
 
 
<続きます>
 
 
 
☆★─☆。o゚。★─☆。o゚。
 
こんにちは
お越しくださりありがとうございます
 
5分間の第5章の始まりです
「二人で歩く未来」を手に入れるために
一緒に頑張りたいと思います
 
翔君、暫くは立ち上がれないかもしれない
だけど、諦める人ではないと信じてます
もう一度二人が手を繋いで歩きだせるように
どうか二人を応援してあげてください
よろしくお願いします
 
yayosato