Ray of hope 88 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

こんにちは


申し訳ありません、何度も更新メールが行ってしまって

消し忘れていた文章が ・・・ 面目ない(^^;

最近駄目ですね ・・・m(__)m


お話は変更有りません


最近の悩みは、ジュン君のお母さんの名前です

なかなか決まらない、意味のある言葉にしたいんですが ・・・






*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




屋敷に入るとアスベルさんが、心配そうに俺達を待っていた



「王子、こんな朝早くどちらに、心配しました

 ジュン様も ・・・」

そう言って俺達を見つめる



「おはようございます

 少し朝の散歩をしていました

 今日は皆で朝食をとろうと思って

 準備をお願いしても良いですか?

 ジュン、父さんを起こしてきてくれない

 俺は、二人を起こしてくるから」


そう頼むと、ジュンは二つ返事で階段を上って行った



その後ろ姿をじっと見つめているアスベルさん

それから俺に向き直って



「畏まりました、ご用意させていただきます」


そう言って、中に戻ろうとする彼を呼び止める



「朝食後、あの森に続く扉の前で待ってます

 出来ればあの小屋で話がしたい ・・・・」




「王子お一人でですか?」



「ええ、私一人です

 ジュンにはあの二人の相手をして貰おうと思ってます

 この国に来てからほとんど出かけていないので」




「承知しました ・・・ 

 それから、 ・・・ 妃からはまだ返事を頂いていません」


って、すまなさそうに答える



「近いうちに返事が来るでしょう、気にしないで下さい

 あの二人を起こして来なきゃ」

そう言って笑顔で見つめると



少し戸惑った顔で黙り込む

彼を置いて階段を上がり

途中で振り向いて、何気なく尋ねる



「アスベルさん、貴方の家の紋章は『剣と盾』ですか?」




「はい、王家を守る『剣と盾』ですが ・・・ それが何か?」

って、怪訝そうに答える



「他意は無いんです、人の世界でアンティークを取り扱う仕事をしていたので

 色んな紋章を見ると興味が湧いてしまって ・・・ すみません」



「そうでしたね、王子はその仕事をしていると、マサキから聞いておりました

 それでは、早速準備させていただきます」


そう言って、一礼して戻って行った




・・・・・・・・・ 剣と盾 ・・・ 





カズと雅紀の部屋をノックする



「はいどうぞ」

ってカズの声が聞こえてきた




「おはよう、早いなぁ ・・・ もう起きてたの?」

そう言いながら、ドアを開けると



「サトシ、昨日は待ってたんだよ

 俺と、カズの間で眠って貰おうと思って ・・・

 来ないんだもんな ・・・ 拗ねるよ」

って、口を膨らませながら雅紀がブツブツ言ってる



「ごめん、疲れて寝ちゃったんだよ

 じゃあ、今夜きていい?」

って尋ねると


カズが拗ねたように

「やだ」 って答える



「冷たいな ・・・ カズは冷たい」

って大げさに言うと



「約束して、来てくれなかった時悲しいですから

 それに ・・・ 親子水入らずの方良いでしょ」

って、淋しそうに言うから



「子供じゃないんだよ、四六時中父さんといる必要はないの

 それとも、俺が来たらじゃま?」

って尋ねると



怒った顔をして

「そんな訳ないでしょ ・・・ 一緒に眠らなくても良いですから

 眠る前には顔を見せて、話をしてください」

ってカズが答える



雅紀も頷いて

「そうだよ、今までずっと一緒に居たのに ・・・

 全然話せないの、淋しいでしょ」



二人が俺を怖い顔で見つめるから ・・・

ひたすら謝るしかない


「ごめん、必ず時間をとるから ・・・・ 」

って言うと



「分かればいいです」

って、二人でクスクス笑ってる




「良かった ・・・ 二人にお願いがあるんだ

 今日、ジュンと一緒に行動して欲しい

 城でもいいから案内して貰ってくれる

 アスベルと話がしたいから ・・・ 昼食までにはこの屋敷に戻ってくる」



「午前中で良いんですか?」



「ああ、そんなに長くは掛からない ・・・

 今から朝食をみんなで取るから、その時ジュンには話す

 午後は付き合うからって言えば納得するはずだから ・・・」



二人が顔を見合わせながら


「俺達の事、嫌ってますよ多分 ・・・ 大丈夫かな ・・・」

って、不安そうに答える



「昔、自分が生まれてきた意味を考えた事がある ・・・

 何の為に生まれて来たんだろうって ・・・ ジュンは今その暗闇にいるから

 ・・・ 気にしなくて良い、普段通り ・・・ 喧嘩してもいいよ ・・・

 腫物に触るみたいに接するのだけは止めてくれればいい」



「カズはあんまり話さない方が良いね」

って雅紀がカズに向かって話してる



「どうしてですか?」



「だって、ケンカしちゃうよ絶対」



「雅紀それでいいんだよ

 ただし、ジュンは俺と血のつながった弟だからね」




「分かりました、その件は承知しました

 彼が一番触れられたくない事ですものね

 それ以外は、きつい事も言いますよ」



「そうやって仲良くなれればいい、二人なら大丈夫

 ジュンは優しいんだ ・・・ だから ・・・傷ついてる」




「難しいですね ・・・ サトシは大丈夫ですか?」


って、心配そうに顔をのぞき込む



「俺には二人が居てくれるから」

そう答えると



「俺達はどんな時でも、サトシと一緒に居るために来たんだよ

 それだけは忘れないでね」

って、雅紀がニッコリ笑ってくれる



カズが俺の背中を叩いて


「一人で抱えられない事が有ったら、俺達に分けてくださいね」

って、優しく笑う




「ありがとう、頼りにしてる」






この二人が居てくれれば乗り越えられるかもしれない ・・・






今やるべきことを ・・・





<続きます>