Another world 19 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

さっき言ってたうわ言 ・・・ そいつ?

そいつが何をした? ・・・ 俺の大切な智君に

アナタを悩ませている者は俺が排除するから

 

 

今はそんな事よりお粥

取りあえず、パックのご飯は買ってきた

鍋に水、ご飯、少量の塩を入れて ・・・

 

 

「あれ、これどうやって点火するの?」

 

 

悩むこと10分、何とか火がついた

お粥作ってる間に果物を切る、リンゴは皮付のままでいいかな

包丁苦手なんだ ・・・ 8等分しとけば食べれるよね

熱が出た時は口当たりの良い物も良いって聞いたから

アイスクリームとヨーグルトも用意してある

 

 

最近の携帯は何でも教えてくれるから ・・・・

好きな人とうまくいく方法って検索すると、教えてくれるから凄い

でも、現実はその通りにはいかない ・・・ 俺の相手は智君だしね

 

 

 

考え事してると、鍋がグツグツ音を立てて噴きこぼれる

 

 

 

「あ~! 噴きこぼれてる ・・・」

 

 

慌てて鍋の蓋を掴んで ・・・ その熱さに吃驚して

思わず手を離すと、大きな音を立てて床に落ちた

 

 

 

「アッチィ!」

 

 

ヤケドした ・・・  指がヒリヒリして熱を持ってる

オロオロしてると、後ろから腕を掴まれて

シンクの所で水を流しながら、俺の手を冷やす智君

 

 

 

吃驚するような大きな声で

 

「何やってるの!熱くなってる蓋を素手で触ったらヤケドするでしょ」

 

 

そう言って俺の腕を掴んだまま、水で冷やし続ける

 

 

 

 

「翔君  そのまま冷やしてて、氷持ってくる」

 

そう言って、鍋の火を止めて冷凍庫から氷を取り出し

ボウルに入れて持って来てくれる、その中に水を入れて

 

 

 

「手の熱がとれるまで、暫くこの中に手を入れてて」

 

 

こういう時のアナタって本当に頼りになるんだね

何だかドキドキしてきた

 

 

 

それを隠すように

「智君、大げさだよ ・・・  大丈夫だから」

って、安心させるように笑えば

 

 

 

「何言ってるの、痕になったらどうするの」

って、真面目な顔で見つめるから 

 

その瞳に吸い込まれそうになる

 

 

 

 

「ごめん ・・・・ 

 それより、何で起きてきたの?」

って話を変えると、小さな声で

 

 

 

「喉乾いたから ・・・」って呟いた

 

 

 

 

俺って気が利かない

「水分補給しなくちゃいけないのに気が回らなくて ・・・ ごめん

スポーツドリンク買ってきたの、冷蔵庫に入ってる

 ソファーに座ってて、俺持ってくるから」

 

右手を氷水で冷やしながら、あたふたしている俺に

 

 

 

優しく微笑んで

 

「そのままでいて、自分でやるから」そう言って

 

 

 

冷蔵庫からペットボトルを取り出し口に含み、ゴクリと音を立てて飲み込んだ

水分が落ちていく喉の動きが艶っぽくて ・・・・

不謹慎だよ、何考えてるんだろう ・・・ 思わず目を伏せる

 

 

 

その時

「翔君も飲む?」って聞かれ

 

 

「えっ ・・・ うん、飲む」って答えて手を出すと

 

 

アナタはもう一度、スポーツドリンクを口に含み、俺の口に ・・・

冷えたスポーツドリンクが、俺の口の中に広がった

 

 

 

「風邪だったらうつしてしまうな、考えなしでごめん」

って、はにかんで笑って

 

 

冷蔵庫からもう1本取り出し、蓋を開けて俺に渡す

 

 

 

「翔君、手を見せて、赤くなってる?」

って言って、俺の手を開いて確認する

 

 

 

「どう?赤くなってる」

 

 

 

「すぐ冷やしたから、水膨れとかできてない良かった ・・・ まだヒリヒリする?

 それならもう少し冷やして ・・・

 俺の為に無理するから、 ヤケドまでさせちゃった ・・・ ごめんな

 やっぱり ・・・ 帰って ・・・」

 

 

 

 

その言葉が終わらないうちに、開いてる手でアナタを抱き寄せて

アナタの唇に俺のそれを重ねる、アナタの少し開いた口の中に舌を挿し入れ

アナタの舌を追いかけて絡める、それに応える様にアナタの動きも烈しくなる

角度を変えて、深く烈しく ・・・ 何度も口づける

 

 

アナタの鼻から抜ける甘い声、まだ熱があるアナタの口の中は熱くて

それが俺を煽って、今の状況を見失いそうになる

 

 

 

このまま、抱いてしまいたい ・・・

なけなしの理性が、これ以上はダメだって引き戻す

名残惜しそうに唇を離して、アナタの頬に左手を添えて

 

 

 

「ごめん ・・・こんな時何考えてるんだろう ・・・ 片手は氷水の中だし

 それに ・・・ アナタまだ熱がある ・・・・・・ 

 直ぐにお粥持ってくから、ベッドに戻って」

 

 

 

そう言うと、アナタは恥ずかしそうに俯いて

 

 

「ソファーで寝ててもいい?心配だから ・・・」

って、ボソッと言った

 

 

病人に心配される俺って ・・・ その上欲情までして ・・・ 情けないな ・・・

 

 

 

「少しだけだよ、ご飯食べ終わったら寝室に戻るいい?」

 

そう言うと、大きく頷いてソファーに横になった

 

 

 

素直なアナタに戸惑いを隠せない俺、今日だけって本当に思ってる?

 

 

 

お粥をお茶碗につけようとして、思わず声が出る

 

「しまった、かき混ぜてないから底が焦げてる ・・どうしよう?」

 

 

 

ひとまず焦げてない部分だけを盛り付けるも、水分が飛んで固まってる

それでも、お粥を梅干しと一緒に運んで果物も持っていく

 

 

「面目ない ・・・ 焦げちゃったし固まった ・・・ リンゴを食べて」って言うと

 

 

 

「いただきます」って両手を合わせて

 

 

俺の作ったお粥を食べ始める

不味いって言われるよね ・・・ ドキドキしながら反応を見る

 

 

 

「やっぱり食べないで、きっと美味しくない」

 

そう言った俺の顔を見て

 

 

 

「どうして?凄く美味しいよ、全部食べるから」

 

そう言った智君の顔を見つめると

 

 

 

 

「あ~んして」

 

 

 

っていきなり言われて

口を開けると、おかゆを食べさせてくれた

 

 

 

「ねっ!美味しいでしょ」って言って、優しく笑う

 

 

 

智君、熱で舌が馬鹿になってるよ ・・・ だって不味い ・・・ 塩加減間違えた ・・・

そんな俺をよそに、お茶碗の中のお粥とリンゴ1切れを食べてくれた

 

 

 

「ごちそう様 美味しかった ・・・ ヤケド大丈夫?」

 

 

 

何だかアナタの優しさに涙が出そう

 

 

 

「もう大丈夫、アナタが直ぐに冷やしてくれたから」

 

そう言うと、嬉しそうに笑うアナタ

 

 

 

「今日来たのはね、携帯変えたの見せる為

智君のアドレスしか入ってないの確認して

 それで友人と、仕事関係のアドレスを入れたいんだけどいい?」

 

 

 

そう言って、携帯を見せると困った顔をして

 

「俺に許可なんて取らなくて良い ・・・ 翔君は嘘付かないって知ってるから

 そこまでしなくていいよ ・・」

って言ってくれた

 

 

 

 

「ねぇ さっき ・・・」

そう聞きかけた俺を、じっと見つめるアナタ

 

 

 

「なに?」

 

 

 

アナタの綺麗な瞳を見ていたら、言葉が出てこなくて

 

 

 

「ううん 何でもない、そろそろベッドに帰って

 ここ片したら、部屋に行くから大人しく寝ててください」

 

 

 

「翔君、お腹空いてるでしょ?何か食べないといけないね

 

 

 ・・・ 俺は大丈夫 ・・・ このまま帰ってくれていいよ ・・・」

 

 

 

って、頷きながら話すアナタの声が、心なしか寂しそうに聞こえて

 

 

 

 

「俺のメシも買って来てあるの、食べたら部屋に行くから

 着替えも取って来た、だから帰らないよ」

 

 

 

 

って、アナタを抱きしめると

 

 

「今日だけだから ・・・」

って小さい声で呟いた

 

 

 

俺は聞こえない振りをする

ゆっくりで良い、アナタの全てが欲しいから

焦って、後悔はしたくない

 

 

 

今日はアナタを抱きしめて眠りたい

大好きな智君を

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

こんばんは、昨日は私ごとにコメントいただきまして

ありがとうございました

 

 

30年以上前の頃の話に盛り上がり、楽しいひと時を過ごせました

中身は女子高生の気分です、変わったのは外見だけ ・・・

 

中身なんて、そんなに簡単に変わらないよねって言って大笑いでした

 

 

 

 

 

 

拙いお話にお付き合いくださり

ありがとうございました