Ray of hope 49 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

サトシ様の力が効かない

これが永遠を誓った二人の絆なのか ・・・・

どれだけ離れても、呼び合い惹かれあう




どうされるんだろう ・・・

あれほど愛した方の魂を持つ櫻井様の事

見つめる眼差しが優しくて、想いが溢れていて

どれだけ大切な方かがわかる



お二人の事は俺が口出しできることじゃない 

サトシ様が悲しまなければ ・・・ 




俺はサトシ様の傍に居られればそれだけで良いから ・・・






それより瞳の事 ・・・

雅紀なら知っているはず




「雅紀、智様の瞳が蒼くなるって ・・・ どういう意味なの?」




そう言って、雅紀の瞳をじっと見つめる

雅紀はちょっと戸惑って、それから俺の瞳を見つめ乍ら




「カズ ・・・ 多分時が満ちたんだと思う」

って答えた




「時が満ちたってどういう意味?何が変わるの?」

その意味を聞いているんだけど ・・・・





「ごめん、どういう意味かとか、本当に知らないんだ

・・・ ただ、エルフの国から迎えが来る」





あの時のアスベル様って呼んでたエルフか ・・・





「今まで聞かずに来たけど、雅紀は何のためにこの国に来たの?

 サトシ様の監視?どこまで知っているの、隠さないで教えて」




俺の質問に、悲しそうな顔をして



「監視?どういう意味、昔も言ったけどサトシ様の事ほとんど知らない

王子だということは聞いてたけど、どこの王子かさえ知らなかった」




そう言った雅紀の瞳は澄んでいて、嘘は言っていない

でも、隠し事はしてるよね




「今でも報告に行ってるんでしょ?」




そう言うと、瞳が忙しなく動く




「ごめん ・・・ あの方には月に1度サトシ様のご様子を報告する事

それと ・・・ 瞳が蒼くなったら ・・・ すぐ報告する ・・・

この2点がこの国に連れてきてもらう条件だったんだ」




俺の顔を見ないで、ボソボソと答える

この国に連れてきてもらう?何のため ・・・




・・・ それと迎えが来る?・・・





「今日の事、報告したら迎えが来るって事なの」


思わず大きな声で問い掛ける





「多分、すぐ来ると思う」

冷静に答える雅紀が癪に障って





「報告するつもりなの?・・・ ここが俺達の森じゃなかったの ・・・

 雅紀は違うの ・・・ 雅紀は帰りたいの ・・・」



雅紀の胸ぐらをつかんで、体を揺する





「カズ 落ち着いついて ・・・ 報告するって言ってないでしょ

 俺はカズの傍に居るよ」




雅紀はそのまま俺を抱きしめて、背中を擦りながら何度も

「落ち着いて」って言葉を繰り返す





サトシ様をあの孤独の海に、漆黒の森に、放り出した国が ・・・ 連れ戻す





考えただけで涙が出てくる

「サトシが居なくなったら ・・・ 俺 ・・・ 生きていけない ・・・ 」





雅紀から廻された腕を振りほどいて


「雅紀にとって、サトシは大事じゃないの?じゃあなんできたの?」




悲しそうに、俺を見つめる雅紀



でも止まらない、不安で ・・・ 知ってる、雅紀にとってもサトシは大切な人だって

顔を覆いながら、その場にしゃがみ込む




しゃがみ込んでる俺の体を、ふんわりと包み込むように抱きしめて


「今まで我慢してたから、溢れだしちゃったな」


そう言って、優しく笑ったサトシ様







「カズ、ずっと俺の心配ばかりして ・・・ 俺よりも傷ついちゃうから

 ・・・・・・・・・・・


 ・・・・・ バカだなぁ ・・・  俺がカズを置いて行くわけないでしょ」




泪でグチャグチャな顔を、掌で拭いて

俺を抱きしめながら、雅紀を見て





「雅紀、今日は色々あって混乱しただけだから許してあげて

 それから、伝えたい事は言わないと伝わらないよ」

って言った





「えっ! サトシ ・・・ 」

そう言って、口をパクパクさせている雅紀




「不安な事、全部聞いてやるから泣くな ・・・

 俺、カズの泪が一番堪えるから

 雅紀は心配してるんだよ

 ちゃんと後で謝って ・・・ カズは出来るでしょ」





「でも、 雅紀が ・・・ 」

俺は俯きながら、小さい声で呟く





「ふふふっ、雅紀、カズが勘違いしてる ・・・

 雅紀が会ってるエルフって、アスベルって名のエルフだろ」





サトシ様の口から発せられた名前

俺も、雅紀も驚きを隠せなくって




 知ってるんですか?

 知ってたの?


二人同時に声に出していた




「雅紀が、会ってたのは知っていたよ

 偶々見ちゃったってとこかな ・・・ 別に危害は加えない

 彼は森に居た時、俺の世話をしてたエルフだから 」




「ごめん 俺、ずっと隠してて」

雅紀がシュンとして、小さい声で呟く





「良いんだよ、雅紀の気持ちは知ってるから」




さっきから何を言ってるんだろう?

ぽかんと二人を見ていると




「カズ、口が開いてる」

って可笑しそうに笑う




そして、唐突に



「しばらくお店を休みます、森に帰ろうと思う

色々考えたいんだ ・・・

カズ、一人で決めないから安心して、ちゃんと二人に相談する

雅紀、アスベルに会うときついて行くから

彼との契約を無効にする」





さっきまで、ずっと黙っていた雅紀が




「櫻井様の事はどうするの?」

って心配そうに聞く




「 ・・・ それも含めて考えるよ ・・・ 」




サトシ様の顔が切なげで ・・・

まだ、迷っているのが解る




俺だって願ってる、サトシ様の幸せな笑顔を

あの方と過ごしていた時見せた、満面の笑みを








<続きます>






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こんにちは

Ray ~ 始動しました


気持ちが翔太郎編のままで、現在に戻れなくって(-_-;)

若干スランプでございました



また、迷子になりながら書いてきますので

お付き合いくださいませ




でわでわ