続きです。
明日の図工の授業に必要なカッターが無いことを知ると
おしりの罰のことを思い出してしまい、泣いてしまいました。
この時はまだおしりの罰を受けた経験がなかったので、ついに
みんなの前で打たれるのかと思ったのと同時にこの日も忘れ物をした
子が打たれて痛そうにしていたことを思い出していました。
同じような目にあいたくない、そう思って逃げ出しくなりました。
親から見ると、何でそんなに泣いているのか事情が分かっていなかった
はずですし、こちらから忘れ物をしたら打たれるということもとても
言えなかった状況でした。
そうしていると父親が仕事から帰ってきました。
私が泣いている状況の中、母親が事情を話すと、父親がカッターを持っている
と告げ、仕事用のカバンから取り出し、見せてくれました。
そしてこれを明日は私に貸すと言ってくれました。
助かったーと心の中で叫びながら
カッターを受け取るとすぐにランドセルの中に入れました。
せっかくカッターがあっても、忘れてしまっては元も子もありません。
そして翌日図工の時間になりました。
授業が開始するとすぐに何人かの子たちが教室の前に向かいました。
次回に続きます。