山梨県立美術館では25日まで「浅川伯教・巧兄弟の心と眼~朝鮮時代の美」という展示をしていました。
浅川兄弟についての紹介文を同美術館のサイトから転載をします。
-浅川伯教(1884~1964)と巧(1891~1931)の兄弟は、山梨県で生まれ、大正から昭和初期にかけて朝鮮半島に渡って活動した工芸研究家です。それまで注目されなかった朝鮮時代(1392~1910)の陶磁器の美を日本に紹介し続けました。雑誌『白樺』同人の柳宗悦も、二人を通じて朝鮮に対する理解を深めました。本展では、浅川兄弟や柳宗悦が選び抜いた陶磁器、木工品、伯教作の絵画や巧の原稿など約200点により、「朝鮮陶器の神様」と呼ばれた伯教と、「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心のなかに生きた日本人、ここに韓国の土となる」と韓国にある墓碑に刻まれた巧の業績を紹介します。-
この浅川兄弟は北杜市出身ということで、北杜市にも高根図書館と浅川伯教・巧資料館があります。
今年は浅川巧の生誕120年ということでこの2箇所でそれぞれ特別展が行われていました。
北杜市は合併前は北巨摩郡でした。この巨摩(こま)は駒=馬という説もありますが、巨摩=高麗という説の方が現在は有力のようです。ですから、偶然とはいえ、山梨のこの辺りと朝鮮の縁は深いのかもしれません・・・。
そんなこともあり、この展示を見たいと思い行ってきました。
展示は200近くの陶器や絵、資料を個人や7以上の美術館から集めてられており、かなり見ごたえのあるものでした。
浅川伯教の研究や蒐集家としての実績と陶芸家としての作品やデッサンもあり、ものすごくバイタリティーのある人だったことがわかりました。
それから、伯教・巧が愛した朝鮮の美(陶器・膳等々)の魅力も伝わってきました。
陶器は絵の書き込まれているものは少なく、そのフォルムや色など「収斂した美」を追究したものが多いように思います。
この日も多くの人が訪れてはいましたが、この巡回展、もっと多くの場所でやってもよいのでは・・・と思いました。
この兄弟の関連書も読んでいるのですが、伯教が蒐集していたものの中に金弘道(キムホンド)が描いたのでは?と思われる陶器もあったそう。
金弘道といえばパク・シニャンがドラマ「風の絵師」で演じていたのを思い出します。このドラマで李氏の王を演じていたペ・スビンさんが、浅川巧を描いた映画「
道~白磁の人」(来年公開)では巧の友人李青林を演じているというのも少し縁があるのではと思われます。
映画の方もみたいと思っています。