ひぐらしは

7月ついたち

から鳴いて

めくる暦を

富美月にする



今年は、ひぐらしは分かりやすく1日にいきなり鳴いた。
あの声は、笙とかパイプオルガンみたいに、なんか夏の明るさを中和するもの悲しさを感じるんだ。




虫の声
窓辺に伝う
ビブラート
言葉にしかね
7月10日




(昼間、ボクは涼しい家の中に入れてもらう。
飼い主が行った方向を、ずっと見つめるボク。
ボクは、今ごろ換毛期の盛り。)




毎日断捨離に邁進する飼い主は、汗だくだ。



「自分の汗が落ちるさま。

本当にポトンと音がするんだなあ。



汗は、ポトンと言いながら落ちるわけではない。

汗が滴り落ちた物に当たって初めて、ポトンという音を生むんだ。」

変なときに当たり前のことをしみじみ味わう飼い主だ。





一粒の

汗の擬音語

服に落ち

驚いて見る

透き通るさま





(家中毛だらけになるので、夕方にはまた外に出された。
飼い主は、3回目の掃除機かけで、汗まみれ。
知らんがな。
柴犬を飼うとは、こういうことよ。)