未明から本降りの雨だ。



ボクは、朝なんとかチッコに行ったけど、このまま一日小屋にこもりっきりだろう。

昨夜、飼い主が「念のため」と、早々に外の小屋に雨避けの傘を被せてくれた。

大雨だが強風を伴わないので、ボクがいる場所に吹き込んで濡れることはない。

「念のため」、小屋の向きまで変えられた。








今日の夫のお弁当は、焼きそばだ。
息子は、休み。
この雨なら遊びに行かないだろうし、夕方には、飼い主が頼んだ用事がある。
「なんか昼メシある?」と聞かれるかもと、飼い主は「念のため」に、焼きそばを多めに作った。







飼い主は、これから眼科に行かなければならない。
先日、久しぶりに【閃輝暗点】を起こし、ゴールデンウィーク中だが「念のため」に受診した。
たまたま、市内の眼科が当番医だったからでもある。
そこで、「念のために眼底検査しておきましょう」と言われてしまった。
飼い主は、眼科にはわりと縁があるが、実は眼底検査というものは一度も受けたことがない。
点眼で瞳孔を開くと、その後は運転できないようだ。
息子が休みの月曜日ならと、「念のため」に確認してから予約を取った。






「そうすると?」
飼い主がちょっと悩んだ。
「眼科から帰ったら、視界がぼやけている状態か。
夕食の支度はどうしよう。
雨だと、スーパーに寄るのも‥‥。
お寿司とか買ってくるのも‥‥。
カレーでも作ってから出かけるとするか、念のために。
カレーなら、息子の夕食の有無に関係なく役立つし。
明日は夫が休みだ。
毎日毎日、人の予定に合わせてばかりで大変。
カレーがあれば、昼が楽だし、念のため。」





念のための用意は、バッチリだ。







あとは、傘をかけられた小屋にこもるボクに、おやつの用意を。