テレビのニュースで、能登半島地震の被災地に、ペットのための救援施設ができたということを聞いた。




犬猫に限られるが、とにかくよかった。
ボクは嬉しい。


被災した犬猫たちは、フードも底をついていることだろう。





今日の新聞でも。



万が一被災したら。
家族の一員たるペットとはいえ、一緒に避難所にいることは、なかなか難しい。
周りに迷惑をかけないように、車中泊を選ぶ人は少なくない。
しかしそういったことが不可能な場合。
たとえ短期間でも、避難所でともに過ごすための【心得】が書かれている。


ボクんちは田舎だから、と言おうとしたら。


「被災地を見てごらん。
能登地方の町は大都会ではないし、村はここのように田舎だよ。
住んでる場所に関係なく、飼い主もペットも被災するんだ。
田舎だからこそ、増える問題もあるし。」
と、飼い主に言われてしまった。


そうだなあ。
ボクは、都会の耐震性抜群のマンションなら、ペットも安全だろうかと考えた一方で、田舎なら、それなりに生きるための抜け道があるだろうと思ったんだ。
しかし、確かにどこにいても、ボクたちペットは、食べ物は人間に頼らざるを得ない部分は大きいし、状況によっては、瓦礫の中を歩き回るというのは、ペットにとっても初体験、より危険性が増すだろう。


「現代のペット事情をふまえて、有事の際に救援の手をさしのべてくれるのは、ありがたいことじゃないか。
ペットのいない人々には、少し申し訳ないとは思うが。
でも、ペットの命は、飼っている人だけのものじゃないと思っている。
人間は、動物愛護の精神を忘れたらおしまいだ。」
人間以外の生き物には、わりと優しい飼い主が、そう言った。


「ところでね。
ペットペットと、普通に言うけどね。
ペットとは、愛玩動物。
本当の動物愛護家は、この言葉は、どちらかというと避けるそうだ。


COMPANION ANIMAL


というのを好むそうだよ。」


COMPANION 。
仲間、連れ。
なるほど、いいですねえ。
コンパニオン・アニマル。
なんだか、人間と対等なような気がする。


「伊太郎は、コンパニオンでなく、ペットだなあ。」


おや、どうして?
ボクは確かに可愛いですが?


「ほら、伊太郎の外の【第1小屋】。
あのフェンスには、もとから入り口があるだろう。
私が中に入るには、ちょっと小さいんだ。

茶室のにじり口

のようだ。
身を屈めれば入れるが、腰を痛める。」








「だから、扉の上の柵部分を、夫に取ってもらった。」




ほー。
それで朝から、金属を切断したりする音がしていたんだ。
まあ、ボクの体高より高さのある扉だから、逃走はしませんね。


「こうやって、伊太郎のためにあれこれしてやってる。
対等ではない。」


いやいや。
それはほら、昨日のブログですよ。
飼い主が、自分が不便や不快に思っていたことを、改良しただけで。
ボクは、扉の空間が広くなくても関係ないんで。