今日の横浜は、午前中は寒かった。
昼前は、雨よりも風がひどく、飼い主は早い昼食を済ませると、横浜駅前からタクシーに乗った。
普段ならこんな贅沢はしないのだが、昨日ちょっとした会食を我が家で催して疲れていた飼い主は、電車で中華街方面に向かわず、奮発して【横浜の町を車窓見学】したのだ。
短時間ながら、なかなか楽しいものだった。
山下公園で車を降り。
すぐそこに見える‥‥
氷川丸に行く。
気が滅入る天気は、終わりかけていた。
公園の道むこうの、ホテルニューグランドでタクシーを拾い。
今日の目的地である、みなとみらい小ホールに。
飼い主は、東儀秀樹のコンサートに来たのだ。
コンサートは、期待を裏切らない素晴らしいもので、最後はスタンディングオベイション。
3年前だったか、沼津でのコンサートでも紹介された東儀秀樹の息子さんは、今は高校生になっていて、エレキギターは堂々たる演奏ぶり。
「昔々の貴族たちは、1400年後、雅楽がこんなふうにロック調で演奏されるとは、知るはずもない。」
飼い主も、若い頃夢中になったクイーンの名曲を、篳篥で聞くとは思わなかった。
2時間あまりの雅かつエキサイティングな時間は終わり。
飼い主は、夕方のみなとみらいを眺める。
笙
篳篥
龍笛
どんなに力強く、現代楽器と共にポップ調で演奏されても、どこか物悲しい音色を聞いた後。
飼い主は、こんなことを思う。
「陽がさすから、影ができる。」
鈍色の
海を思わす
篳篥の
音色は似合う
雨の横浜