ボクはこれまで、車でお出かけするときは、助手席にこのようにおさまっていた。




落ち着く空間だ。


囲い型のペットベッドが、頭をのせて寝るのに最適だった。



車内を汚したり傷つけたりしないように、クッションを置くだけでなく、段ボールを布袋に入れたものなどで周りを囲っていた。
布袋は柴犬柄だが、他のものは間に合わせのもの。
ごちゃごちゃしていてダサかった。


まあでも、柄はともかく、それはそれなりに役に立ち、ボクも飼い主も問題なく乗っていられたと思っていたのだが。


飼い主が、また手芸用品店に行って、また柴犬柄の布を買ってきた。
今度は、かなりの分量だ。
「お店にあっただけ引き取った。
10cmや20cm 残しても悪いから。
そしたら3m以上あったわ。」


昨日は雨で‥‥そうか、飼い主は室内作業を計画していたのだな。

これが登場すると。





飼い主の


ジャガー

が、始まる。



【大まかに】測ってジャーッと布を切り、【だいたいの感じ】でガーッとミシン掛けをする。


ジャガーなんだから、ジャノメミシンでなくジャガーミシンにするべきだ。ぼけー




今回は、大きな袋みたいなの1枚と、大判風呂敷みたいなの1枚を作った。


袋は、助手席のシートにガボッとかぶせる。


後部座席から見ると、こう。
頭部の余ったところは、折って安全ピンでとめただけ。



飼い主が言う。
「どこかで見たような。

あ、百人一首の蝉丸さんだわ。

ハハハ。」ぼけー






さらに。
上からひっかけたのは、最近通販で買った、バッグ入れだ。



ボクが助手席を占領するとバッグが置けず、後部座席に置けば運転席から手が届かない。
助手席のすぐ後ろの高い位置なら、体をあまりひねらなくても、バッグを出し入れできる。
「同じように悩みを持つ人が多いのか。
便利グッズというものは、探せばあるものだ。」



前から見たところ。
茶色の紐は、バッグ入れのだ。



次に、もう1枚の布。
風呂敷みたいに、周りを縫っただけの布は、座面にかける。
画面右になる布の端は、座面と背面の間に深くギューッと挟んでおしまい。



「挟むだけなら、汚れてもすぐに外せる。
最初は、背面カバーとこの座面の布を、真ん中だけ縫い合わせる予定だったが、ミシン糸がなくなってしまい、ぼけーツーピースになったが、これでよかった。
別々に洗えるから。」


というわけで、【一応改良型ボクの指定席カバー】ができた。


飼い主、なぜこのように変えたのです?


「まず、柄を統一したかった。
それと、今までの方式では、伊太郎を車に乗せるには、色々置いて座席が高くなっていたから、ダッコして上げてやらなければいけなかった。
それでは、私の腰を痛める。
これからは、伊太郎が自分で乗り込んで座席に上がれるようにと思って。
余計なものを置かずに、とりあえず乗れたら。
保護板か布を戻すのは‥‥伊太郎が、ダッシュボードなどに爪を伸ばさないようにお利口に乗るならいらないが。
まあ、とにかく試してみて。」


し、心配だ。


飼い主の試行錯誤は、改良型より失敗作を残すことが多い。





乗れたかどうかは、また明日。