先日、飼い主が友人に、茹でたタケノコをお分けしたところ。

「タケノコ、皮を剥くのも茹でるのも大変だったでしょう」と、労いの言葉を頂戴した。

「タケノコは、剥いたりしません」と返信して驚かれた飼い主。



まあ正確には、皮つきのまま茹でるわけではないので、皮を取ることにはなるのだが。

飼い主の、ズボラなタケノコの茹で方を、今一度紹介しよう。





今朝採りのタケノコ。

幅80cmほどのコンテナに半分くらい。

大小とりまぜて10個ほどだろうか。




まず、タケノコを逆さまにして、真ん中に包丁を入れる。
コンテナの中にそのまま立てるのがコツ。
それなら全く危なくない。



半分に割る。
柔らかいのでスパッと切れる。




タケノコの高さいっぱいに可食部があるわけではない。
30cmの大きさのタケノコでも、「中身」はこんなものだ。
というか、ボクんちでは、あまり大きく育たないうちに掘る。
柔らかくて美味しいからだ。



次に。
半割にした中身の先端(穂先)の下に指を入れ。




ちょっと押し上げれば、

パコッ

と中身がはずれて取り出せる。



これだけだ。
あっという間だ。
包丁を入れて15秒ほどではないか。


「漁村の人が、魚を開くのと同じような、慣れだ。」ぼけー



というわけで。
これくらい超簡単でなければ、飼い主がやるものか。



タケノコの皮を、一枚一枚丁寧に剥がしていては、時間がかかってしょうがない。
十二単どころじゃないからね。



「皮を丁寧に剥いてから茹でたものか、テキトウにザクッと割ってから茹でたものか、食べる人に違いがわかることはあるまい、ハハハ。
茹で方で苦情がきたことはないよ。」ぼけー



今日の「中身」は、大きなボウル1杯分。



どうせ食べきれないほど出るから、飼い主はいちいち大事にしないで、どんどんカットして捨て、食べたい部分だけをキレイな形に整える。



ざっと洗えば土が落ちる。




ちょうど釜に湯がわき、タケノコを投入。




自家製の糠(量はテキトウだ)を加えて茹でること30~40分。
テキトウだ。
割り箸を刺してみれば、柔らかくなったかだいたいわかる。


冷ましてから、水で洗い糠を落とす。



それにしても、穂先ばかりで美味しそうだ。

この状態のものは、「刺身タケノコ」で食べると美味しい。
酢味噌やだし醤油で。
ドレッシングならサラダに。


茹でたものは、冷蔵庫で保管し、一両日中に使いきる。
煮物(甘辛や、薄い味噌味)
汁物(中華、味噌汁、お澄まし)
炒め物はもちろん、天ぷらにも。



今年の春も、タケノコ日和。



そういえば、この間、娘がLINEで画像を送ってきた。

「タケノコ、メルカリで売ってるよ。」ぼけー


見れば、掘って皮を剥かない状態のものがたくさん。
1.2~1.3キロと書いてあるが、重さを量ったことのない飼い主には、ちょっと見当がつかない。


わかったことは、
「ならば、今日採れた分は相当なお値段か。
しかもポイポイ捨てたのだけで、5000円分くらいだ、ハハハ。」


まあ、お金持ちでないボクんちが、料金を気にしないで食べられるのは、タケノコくらいですからね‥‥。