飼い主は、ここしばらく、この医薬品を飲んでいる。





アリナミン製薬から出ている通販型のもので、主に膝痛や腰痛の緩和をうたっている。
飼い主は、新聞広告でこの商品を見つけた。



膝痛に関しては、春先からかなり辛い状態になり、整形外科のリハビリに通い続け、一度は楽になって通院は終了していた。
しかしだんだん寒くなり、家でのストレッチもさぼりがちになると、残念なことに半年前と同じ状態に戻り、寝返りを打つにも痛みに耐えなければならなくなった。



そこで目についたのが、この商品の広告なのだが。
最初は躊躇していた。



実はこれを買う前にも、通院をやめた直後から、ドラッグストアで、グルコサミンやコンドロイチン配合の薬の小瓶を買ったり、やはり新聞やテレビで宣伝しているものを、2つ3つ試してみたのだ。
どうなのかなぁ、というのが正直なところだ。
長くても1か月だと、判断は難しい。



そんなある日、同じく腰痛に悩む知人に会い。
「グルコサミン入の薬を3か月試したら、とても楽になった。
ひと月じゃダメ、わからない。
だけど3か月続けたら、たしかに効果を感じるから、まずは続けてみて。
グルコサミンでもコンドロイチンでも、どちらでもいいから。」
と聞いたのだ。



それで飼い主は早速、これを申し込んだ。
こういう医薬品は、どれも1か月分で最低5000円くらいするが、【初回限定】なら手頃な値段だ。
しかしもう、それを繰り返すことをせず、思い切って3か月お試し価格で申し込んだ。
これはちょっとお高くて一瓶6000円あまりだが、3つで14000円台ですんだ。



コールセンターのオペレーターの人に、
「続けてみて初めてわかるものですから。」
と、まあ当たり前だがとにかく黙って3か月飲んでみろや、というオーラをいただいた。



そして、ひと月半になろうというとき。
「ふと気がつくと、以前より痛みを感じることが少なくなっているではないか。
やはり効果が現れてきたのだろうか。」



単純な飼い主は嬉しくなり、飲む度に瓶を手に取り愛でていたところで。
先日の大腸内視鏡検査を迎えることになり、その前後1週間ほど、飲むのを控えた。
これくらいの薬なら検査前に飲んでも差し支えないのだが、単に検査前は飲み忘れ、検査日は「下剤とともに流れるのはもったいない」ぼけー、そうこうしているうちに痛みが本格的になり、ロキソニンを飲んでいたのだ。
 
 

そして再び、これを飲み始めたら。
ちょっと中断したにもかかわらず、なんとなく楽に感じるという。
「飲まないより、やっぱり飲んだ方がいいんだ。」
飼い主は、半分納得した。



なぜ半分か?



飼い主の性格を知る人なら、見当がつくだろう。



「3か月を過ぎたら、代金がお得じゃなくなるんだ。
毎月の定期コースで、10%引きくらいにしかならない。


膝は痛みが緩和されても、財布に痛いではないか。
 

しかし、飲まないよりは、だからなあ。」

 

悩みどころだ。



飼い主は、付け加えた。
「この薬の面白いところは、膝痛・腰痛・神経痛などの、よく見る効能の他に、最後に『便秘』と書いてあるんだ。
どうやら、コンドロイチンが関与していると思われる。」




さて、飼い主はどうするのでしょうね。

 

 



関係ないですけど、飼い主が出かけるのにボクをおいていこうとしていて。
ボクが車に乗る気満々でいたら、
「美容院だよ。
ついて来てもいいけど、駐車場で30分くらい待つかな。
カットだけだが。
寒いから熱中症の心配はないが、凍死の心配があるかもよ、ハハハ。」



うーむ。
その条件なら、飲まないよりは、飲んで一緒に出かけたいです。






(17日にお参りに行く神社で)