飼い主が、整形外科にリハビリに通いだして約2か月。

先月までは、ほぼ週に2回、今月から1回になった。



最初受診したときは、

「とにかく右の膝が痛い!

一日中頭から離れない!

痛み止めも湿布も効かない!

痛くて寝返りもできない!」

という状態。



「寝そべって、右脚を上げようとしても、全く動かない。

1cmも持ち上がらない!

自分の意志で体がいうことをきかないなんて、信じられなかった。」




※マンガは飼い主作。


寝そべったら、ツタンカーメン王のようになっておしまい。



それが、今では!




かなりの角度で持ち上がるように。



飼い主の膝は、股関節の問題によるものとわかった。
この2か月間、飼い主は最初の1週間を除き、薬は何も飲んでいない。
ただリハビリに通っただけだ。


リハビリは、理学療法士によるマッサージが主で、固まった筋肉をほぐし、本来正しく使われるべき状態にもっていくこと。
半月ほどはどこを押されても痛かったが、だんだん馴染んできて、この頃は多少の辛さも気にならず、エステのように寝てしまいそうになる。ぼけー


理学療法士は、いくつか家でできるストレッチも教えてくれる。



病院では、角度のついた足台に乗り、バーにつかまってふくらはぎを伸ばす。
台の角度は、17〜20度らしいが、初心者は17度。
2分間。
初めてやったときは、こんな簡単なこともキツかったという。
なかなか効いてくる。
曲がっていた背中は、回を重ねるごとにまっすぐに近くなってきた。
家では、ちょっとしたときに、つま先を上げられるところで同じようにストレッチをする。





一番楽なのは、ただベッドサイドに横になり、右脚を下げていることだ。
こんなことも、股関節周りのストレッチになっているのがわかる。


「何気ない動作にも、色々な筋肉が関わっているのだなあ。」


他にも、横になり、右膝の下にバスタオルを丸めたものなどを当て、膝に力を入れて押さえる運動。
ベッドサイドに腰掛け、左脚は下ろし、右脚はベッドに伸ばして、体を左に倒すと、右脚の裏側全体が伸びるのがわかる。
気がついた時に、10回ずつ2セット…これはなかなか思い出さないから、頑張らないと。



最近増えたストレッチは。


10cm幅くらいのゴムバンドを、椅子の脚などに結ぶ。
足を入れて、膝が曲がらず脚が真っ直ぐになるところまでゴムバンドを引き上げる。
理学療法室では、軽い負荷がかかるバンドだからなんとか20回やらされてもできるが、「最終目標」と言われて買ったバンドは、それよりも反発力が強いので、家では5回しかできない。


理学療法士さんは、優しく言う。
「強いバンドは、5回で十分ですよ。
他のストレッチも、できる範囲で無理なく。
大切なのは、とにかく続けることですから。」


リハビリには、1回700円あまりかかる。
飼い主は、そういうことはケチらず、理学療法士のいうことに従い、真面目に頑張ってきた。


飼い主が、療法士にお礼を言う。
「おかげさまで、こんなに良くなりました。
薬も湿布も必要ないです。
右脚を上げたいと思ったら、上がるんですから!
膝や股関節のことは忘れていられて、逆にいきなり動かしそうになって危ないくらいです。
この先も、これくらいの状態が長く続けは、それに越したことはありません。」


理学療法士さんも喜んでくれる。
「リハビリは、ダイエットと同じで、続けないと結果が出ません。
半月くらいでやめてしまう方も多く、理学療法自体が、なかなか理解されません。
○○さんの場合は、病気の早期発見ができたこと、対処法が見つかったこと、続けてくれていることで、他の方より早く改善がみられました。
股関節は、元通りになりませんし、絶好調ということはなくても、年を取っていくにしても、進行を食い止めながら生活を楽しむことはできます。
何もしないでいることとの差は、大きいです。」


リハビリには、もうしばらく通うつもりだ。
整形外科医の診察では、だんだんフェードアウトして、それでいったんおしまい、もしまた痛くなることがあったら、受診してくださいとのこと。


よかったねえ、飼い主。
毎日痛い痛いと言わなくなって。
理学療法士さんは、本当に親切に寄り添ってくれ、飼い主のようなオバサンに、先々の道筋をつけてくれる。





この、撮り損ないの写真は、飼い主が膝が痛くて大変だった頃、ボクの力にすら耐えられず、踏ん張れなかった【記念】なんだ。