ああ、今日も雨か。



今日は、問い合わせは全くないが、ボクの名前の由来についてお話しよう。

一昨年の6月初め、ボクが生後3か月でこの家に来たとき、ボクはしばらく名前がなかった。
日替わりで色々よばれていた。
息子がタイガースファンだからティガーだと主張していたが、回避されてホッとした。


先代の犬は、Monte(モンテ)といい、柴犬系の雑種で、単に山に住んでいるからという理由で、それを意味する名前が付けられた。
聞くところによると、モンちゃんとよばれて、北風の吹く庭にいたりすると、木枯らしモンジロウを連想させたそうだ。


ボクも、そういうエピソードを残す名前は嫌だなと思っていたところ、突如飼い主が、
「決めた!
伊太郎だ!
これ以外にない!」


実は飼い主は、大のイタリアびいきだ。
イタリアを漢字で伊太利亜と表記するようだが、それが元?と思ったら、飼い主は自慢げに
「Italoだ。イタリアの新幹線の名前だ」


Italoは、イタリア人男性の名前にもなるそうだ。
ボクは生粋の柴犬で、日本原産なのに。
まあいいか、伊太郎、と書く分には、とくに差し障りなさそうだし…
飼い主のメチャクチャな和洋折衷は、今に始まったことではなさそうだし…


というわけで、ボクは伊太郎と名付けられた。
部屋の中で遊ぶときは、やんちゃで耳を後ろに倒して走り回る。その流線型になった顔が、まさに高速鉄道Italoと同じだそうだ。
速すぎて写真が撮れない!と怒られた。


バリバリ昭和の飼い主の夫は、名付けを聞いて以来、
「ほー。潮来のイタローか」と勝手に誤解したままだ。


ところで、これは全く関係ない話だが、なぜ柴犬には唐草模様の首輪が定番なのか?
(チコちゃんにしかられる、で扱ってないか?)
ボクは、自分には似合っていると思うが、変なこだわりがある飼い主には不本意なようだ。
飼い主は、ネットで赤緑白のイタリアンカラーのものを見つけて小躍りしたが、サイズがなくて諦めたようだ。
よかった…イタリア犬ならともかく、日本犬にイタリア国旗の首輪というちぐはぐな装いは、ボクはいかがなものかと思う。



オー、やっと雨がやんだぞ。
さあて、飼い主は出てくるかな。