麻酔がさめ目をさますと、

彼がにこにこしていた。


凄いことがおこったのに、不思議と体はどこもいたくもないし、

変化はなかった。


私たちは不自然なほど、普通にしていた。


まもなく、何事もなかったように 彼は反対したが 仕事に復活した。

過労だった。でも大丈夫と周りにいった。。。

2日休んだ後の職場は冷ややかだった。これ以上休んだらおいていかれる。。。そのことが怖かった。



彼はさらに優しくなった。

私は考えないように走り続けた・・・・。


私は時々ヒステリックになって彼にあたった。。。


彼は私のヒステリーの理由がわかっていた。


俺にはわからない。。。

いつまでこだわっているんだ。。。

顔もわかんない子供なんだから、忘れた方がいい

また子供をつくればいいじゃないか。




彼は私を元気にしようといったひとこと。

今となっては理解できる。。。


その時は私にもわからないけど、

どうしても彼が許せなかった。。。


世界で一番私を愛してくれる彼なのに。。。。

彼だから許せなかったのか???

私は何かと彼を責め続けた。。好きで一緒にいる二人が、

いつのまにか一緒にいるのに疲れ果てた・・・


責めることしかできなかった。

彼はだまって受け止めた。私をみていることが辛いといっていた。

辛いのは私の方だと叫んでいた。




そして私たちは3年間の生活を解消した。


キズものになった。私は一生懸命働いた。。。。。何かを忘れるためなのか?一生懸命忙しくしていた。




鍵をかけて凄い深いところに埋めた。


大事なものを二つ失った。

違うものをいつかまたみつければいい・・・・


今までで一番私を愛してくれた人は彼だと思う。








そして 10年後、偶然彼に会うことになった。。。









目を覚ました私は

彼から衝撃の事実を伝えられた。


私は妊娠していたのだ。


マネージャーになったばかり。。。。今からなのに。。。。


これが正直な感想だった。


????妊娠していた???しているではなくしていた???



さらに衝撃は続いた。


残念ながら、子供は子宮で固まっている。。。

死んでいた。


????死んでる???

何が????



さっぱり状況がわからなかった。


私は、行動的で活発で一度しかない人生を楽しむタイプであるが、

基本はきっちりおさえ、悪いことは絶対しないいいこなところがある。。。


恋愛 → 結婚 → 妊娠 → 出産


この順番は絶対だ。




なにがどうなったのか???



妊娠していた私は、気がつかず毎日仕事をハードにこなしていた。

睡眠時間もほとんどなかった。でも仕事が楽しかった。。。

そんな中、私の中で芽生えたほんの何ミリかの新しい命は、羊水に浮かばず、いろいろ動かされ、

子宮の壁にくっついてしまったらしい。。。。

そして私は倒れてしまった。。。。

現状を理解するまでに時間がかかった。

頭のどこかで、今 会社を休むわけにはいかない。。。

どうして良いか分からず、混乱して泣き叫んでいた。


彼は興奮している私を黙って抱きしめていた。。。。。


一通り泣き疲れた後、すぐに手術するということを説明された。


生まれて初めての手術・・・・・わけがわからなかった。


ドキドキしている間に麻酔が効いてきて意識が遠くなっていた。

遠くに彼が見えた・・・・・




28歳を迎える冬


私はすべてにおいて絶好調だった。


ある期間限定のプロジェクトのメンバーになって、

働く喜びと達成感を知った。

ある目的をもってそれに向かって走り続け大きな成果を出す。素晴らしい経験を味わった。


そこで私はそのプロジェクトのメンバーと恋におちた。


海外からもどり、彼はこのプロジェクトに加わった。

外国生活のせいか?彼は少し他のメンバーと違って見えた。

物腰が柔らかく、誰にでも優しい彼はプロジェクトの人気物になった。

特別かっこいいわけではなかったが、

なぜか?好印象をだれにでも持たれるタイプだった。


いつも優しい彼と仲良くなるのは早かった。

それどころではなく、私たちのプロジェクトのメンバーは忙しかった。。。。。



プロジェクトが終了し解散となった頃、私たちは一緒に住み始めた。

正式にはそれぞれ家があったが、私の部屋に彼が住み着いた。


プロジェクトは大成功だったが、メンバーはそれぞれ本来の仕事に戻った。

私は、働くよろこびを知って仕事って素晴らしいと思い始め、その成果を認められ、

ある会社にスカウトされた。。。

彼に相談すると、「これはチャンスだ!やってみたら?」ということで、

迷わずその会社にお世話になることになった・・・

彼は自慢の語学力を活かし新しいプロジェクトへ。。。

お互い絶好調。。。幸せな毎日だった。

忙しすぎて、デートする時間は減ったけど、うちに帰れば彼に会える。。。

それはそれでよかった。



そして私は女性初のマネージャーに抜擢された。


必ず成功してみせる。。。私の中ではじめてくらい仕事について野望というものを持った瞬間だった。


タクシー帰りの毎日・・・・

いつものようにタクシーに乗った。そこまでは覚えてる。。。


気がつくと病院だった。。。。そして心配そうな彼が私の横にいた。。。


なにが、どうなったんだろう・・・・