これはお嬢が中学受験の時に、実際にあった話です。


塾にはいろいろなタイプの親子がいます。

子どもにハッパをかけて応援している親、無理せずに応援している親、あまり高望みはしていないけれど、とりあえずSAPIXに通わせてあわよくば有名校にねじ込みたい親、自分の行かせたいところに入学させたい親。

SAPIXでお嬢と同じ学年の女の子(Aちゃんとします)に、上記の自分の行かせたいところに入学させたい親の子がいました。

私達親子は何も知らず、Aちゃんはいつもαクラスにいるので、よくできるお子さんなんだと思っていました。

ところが、一番上のクラスにいつもいるお子さんの親御さんと時々ランチに行ったりしていたのですが、その方からこんなことを聞き驚きました。「Aちゃんはテストのたびにカンニングしているみたいなのよね」

えっ?ほんとですか?

「うちの娘が席が隣だった時に視線を感じて見ると、さっと顔をそらしたりするって」

「他のお子さん達も、Aちゃんがテスト中トイレに立った時に、行き帰りでチラチラ他の子の答案見てたとか、通路挟んで隣でも見られたとか」

いつもほぼαクラスにいるのに、、本当だろうか、、しかしなぜそこまで??


Aちゃんの母親はフリーのライターをしていました。

私は直接は知らない方なのですが、聞くところによると両親高学歴で、プライドも高い人だそうで、子どもにも、高学歴で将来は知的に高くないとできない職についてほしいと常日頃言い聞かせていたらしく、Aちゃんは、「私は頭のいい親から生まれているから、いい学校に行けるんだ」と話していたそうです。

しかし、勉強を進めていくうちに、常にαクラスにいられるほどはできないということに本人は気づき始めたようで、普段の宿題や授業中でも、隣や後ろの子の解答を盗み見るようになってしまいました。

親御さんからのプレッシャーは、かけないとお尻に火がつかない、と思う人もいます。度が過ぎなければある程度は悪くないと思います。

ただ、Aちゃんのように、努力してもこれが精一杯、と思っても、声を上げられなくなるようになってしまったら手遅れです。


カンニングが、授業中はもちろんのこと、テストでもほぼ毎回目撃され、このままではカンニングなんてもってのほか、と思っている自分らの子ども達にも悪影響だし、Aちゃんのためにもならないと、一番上のクラスの親御さん達数人が、先生のところに報告に行ったのですが、やはり、子どもが見たというだけで、カンニングしましたね、と先生から断言することはできず、先生方が気をつけるから、というお話で終わったそうで、塾では生徒はお客さんだしなぁと、皆さん諦めたそうでした。


次回に続きます。