さて、 お泊りの夜(前編) で 「お父さん」 登場。
今日はその続きです。 
「え!! お父さん 来たの!?
」 寝てる 場合じゃないじゃん!
あわてて 布団から 出て 電気をつけ 座ろうとする私に Nちゃんが 「ねてて!」 と言った。
「え?」 私が きょとんと してる間に Nちゃんは すごい速さで 部屋の電気を消すと
私を布団に寝かせ 私の顔まで すっぽり かぶるように 布団をかけた。
えええええ。 これは も・・・・もしや
妹に なりすませってこと

「ちょっとー
絶対 ばれるって
ねえっ
」
「ごめん。でも これしかないし。 早く 寝て 寝て」 意外にも 冷静な Nちゃん。
もう どうにでもなれ
私は 頭まで すっぽり 布団を かぶった。
布団の中で 内心 めっちゃ ドキドキ しながら 息を ひそめる。 
大丈夫、部屋は 暗いし 布団かかってるし。 自分に言い聞かせる。
Nちゃんが 玄関を開け お父さんらしき 気配が 部屋に 入ってきた。
ドキドキドキドキ・・・・・・・・。![]()
すかさず 「お父さん。 もう あ○みちゃん ←(妹の名前) 寝ちゃってるから 静かにね」 とNちゃん。
おぉ。さすがだ。
でも お父さんに 「あ○み~!起きなさい!」とか言われたらどうしよう…
ドキドキ。
「あ○み お父さん 来たよ。」 布団の上から 背中を ぽんぽんと 軽く 叩かれる。
「・・・・・・・・・・・・。」ドキドキドキドキ
じっと息をひそめる。
「起きちゃうってー。 あ○みちゃん 今日 すごい疲れてたから ゆっくり 寝かせてあげようよ。」
「あぁ、そうか。」
よし。いいかんじ。とりあえず 少し ほっとして 寝たふりを続ける。これはどうやら なんとかなっちゃうかも?
その瞬間、 がばっ
顔にかかっている 布団がめくられた。
もう おしまいか
うつぶせの 状態の 横顔を 見られる。 髪の毛に隠れて 全部は 見えてないはずだ。
私は どうすることもできず そのまま 寝たふりを 続けた。
時間にすると ほんの 数秒 のこと だったが その 時間が とても 長く感じた。
Nちゃんが「起きちゃうってば」 と言いながら 顔に 布団を かぶせて 隠す。
すると お父さんが 「じゃあ そろそろ 行ってみるかなー」と言った。
「うん。 もう遅いから お母さんも 心配してるよ。 気をつけて帰ってね。」
「わかった。 じゃ、またな。」 がちゃん。
Nちゃんが 玄関の 鍵を しめた途端
「ばーかー。もう!すごいばか! 自分の娘の 顔もわかんないんかねー?」Nちゃんが 絶叫しながら笑い出す。
「あーはははは。あー、でも さっきは 本当に どうしようかと思ったよ~。よくばれなかったねー」
「起きちゃうって 言ってるのに めくってたし!」
「本当!もう あの時 終わったかと思ったよ」 あのときのドキドキ感がよみがえる。
二人して 危機を 乗り越えた 充実感の中 しばらくお父さんのおちゃめな様子を思い出し 笑いつづけた。
今 考えると もしかしたら ばれてるのに 気付かないふりをして 帰ってくれたのかもしれないし
あるいは 本当に 気付かなかったのかもしれないけれど・・・。
どっちにしろ スリル満点で おもしろかったけど ちょっと お父さんに 悪いことを したかも。
夜遅くに 娘を心配し 遠く離れた 街から 車を 走らせて 駆けつけた お父さん。
そんな 人を だます形になってしまって 心が 痛んだ。 ![]()
それから 何年かして
Nちゃんの 結婚式
で 妹の「あ○みちゃん」 に逢った。
「あのときは 本当に どうもありがとうございました。
」
あのときの お礼を 言われて 当時の出来事が よみがえり 二人で 爆笑。![]()
テーブルを回っていた お父さんが 私のところに来て 「どうも。 今日は 本当に 遠くから 来ていただいて
ありがとうございます!」 と言った。「本日は 本当に おめでとうございます。」私も 答える。
きっと お父さんは 気付いてない。
幸せそうな お父さんを 見て なんだか ほっとした。
あの夜、あ○みちゃんになりすまして よかったのかもしれないな。 ![]()
帰宅すると TVのニュースで 今夜 また 何座かはわからないけど 流星群が 見える と 言っていた。
Nちゃんも どこかで 誰かと 観てるのかなぁ ☆ミ



では またのちほどー 





」
布団の中で もぞもぞ うごめいていると
後編に続く