車椅子に乗った理論物理学者として周知のスティーヴン・ホーキング博士は、Wikipediaによれば、<1942年1月8日生まれ、17歳でオックスフォード大学に入学>し、<1962年卒業して、ケンブリッジ大学大学院に入学>、翌<1963年筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、余命2年と宣告され>ている。ALSは予後5年程度である。
 <1967年、論文「特異点と時空の幾何学」でアダムズ賞受賞>
 <1974年、「ブラックホールの蒸発理論」発表>
 <1983年、ジェームズ・ハートルと共同で「無境界仮説」>
 YouTube『僕らの知らない物語』「"神は存在しないし、タイムトラベルも不可能だ”スティーヴン・ホーキング博士の生涯」によれば、1985年ホーキング博士は肺炎で危篤状態になり気管切開の処置を受け、声を失う。
 <1988年、『ホーキング、宇宙を語る』を出版。発行部数が全世界1000万部、日本110万部を超えるベストセラーになる>
 日本に馴染みのある<2001年東京大学安田講堂での一般講演>のように、<アイトラッキングによる重度障害者用意思伝達装置を使用し、スピーチや会話はコンピュータプログラムによる合成音声で行>われる。
<2018年3月14日、イギリス東部・ケンブリッジの自宅で死去した。76歳没>

 1987年2月23日、岐阜県神岡鉱山地下1000mの観測装置カミオカンデは、大マゼラン星雲でおきた超新星爆発 (SN 1987A) で生じたニュートリノを偶発的に世界で初めて検出する。これに携わった小柴昌俊教授は、2002年、「天体物理学とくに宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献」により、レイモンド・デイヴィス教授と共にノーベル物理学賞を受賞した。
 マクロな宇宙を究明するのにミクロな素粒子を扱うことに、何かミスマッチを感じてしまうけれど、考えてみれば元素の生成において鉄までは恒星内部の、鉄より重くなると超新星爆発などの核融合反応によるのだから、人類及び地球、太陽系の根本材料となる素粒子を無視しては、仕組みなどに手も届かないだろう。
 私などの年代では、高校物理に素粒子とかは無かったから、小柴先生がノーベル賞を受賞した折に勉強することになる。譬え充分な理解ができなくても、知識欲のほうは満たされて楽しいものである。

 ホーキング博士の業績の一つにペンローズ・ホーキングの特異点定理がある。
 特異点とは、重力場の無限大となるような地点である。
 地球の脱出速度は11km/sだが、非常に強い重力のある天体では、ある半径の内側では光速30万km/sでも脱出不可能になる。このある半径をシュバルツシルト半径、この半径を持つ球面を事象の地平面、そしてこのような光さえ脱出不可能な天体をブラックホールと呼ぶ。
 特異点定理は、一般相対性理論のもとでの事象の地平面に覆われた特異点の存在について述べており、またペンローズは、事象の地平面に覆われない裸の特異点が存在しないだろうと予想し、宇宙検閲官仮説を提唱する。

「物理学の言う裸の特異点は存在する」
×「物理学の言う裸の特異点は存在しない」

 どうやら特異点は、ブラックホール内とは限らないようである。
 それもそのはずで、ビッグバン宇宙論で言う、ビッグバンを起こして膨張してゆく超高温高密度のエネルギーの塊の状態より、更に以前の状態は重力的特異点と考えられるからである。
 <現在の理論で裸の特異点が存在するとしても、量子重力理論が完成すれば回避されるのではないか、と期待されている>

 ブラックホールは、その圧倒的な質量により、近隣の物質を貪欲に吸引するばかりで、光さえ脱出不可能なのだから何物も放出することはない、と思っていたが、ホーキング放射によって蒸発すると言う。
 <量子(りょうし、quantum)は、物理学において用いられる、様々な物理現象における物理量の最小単位である>
 量子力学においては、真空にエネルギーが発生して、そこから粒子と反粒子が対生成することがある。粒子と反粒子は合体すると対消滅してエネルギー或いは素粒子に転化する。
 物質の対生成を見るとき、魂も対で生まれることを思わずには居られない。対消滅も然りで、双子の魂はカルマが一致し諸共に消滅する。(『諸共に消滅!-531』2022年12月21日)五行類型論の体型では、陰陽が対になっている。粒子が波の性質を持つように、人も波動を持っている。
 私の理解では、ホーキング放射は、ブラックホールのまさに事象の地平面上に対生成が起こり、内外に片方ずつ分割したとき、内側に落ちた粒子或いは反粒子は負のエネルギーを持つことになり、恰(あたか)も外側に残った粒子或いは反粒子を放射した形となって、その分ブラックホールの質量を減らしてゆく。
 YouTube、のもと物理愛『【ホーキング放射】ブラックホールは蒸発する』によれば、一番小さなブラックホールの温度は10のマイナス7乗K(ケルビン)、現在の宇宙の温度は2.7Kだから、ブラックホールが蒸発することは有り得ないが、宇宙が膨張して温度がブラックホールより下がれば蒸発するようになる。それまで10の66乗年掛かると言う。

 スミワタルタカキホシノヒメミコ様からの通信文13
〈通信者:中西征子〉
〈通信日:2015年2月7日〉
<これまでの宇宙周期が2兆年から4兆年に、つまり2倍の長さにシフトします>

 宇宙周期は4兆年、4×10の12乗年だから、結局ブラックホールの蒸発は約5.5の宇宙周期で起こることになる。

「宇宙の始まりはないとする無境界仮説は正しい」
×「宇宙の始まりはないとする無境界仮説は正しくない」

 デジタル大辞泉「無境界仮説」
<宇宙の状態を表す波動関数について、その境界条件自体が存在しないことが宇宙の始まりに必要であるとする仮説。1983年にJ=ハートルとS=ホーキングが考案。宇宙誕生時に虚時間という、いわば時間の前後が存在しない虚数の時間軸を導入することで、既存の物理法則が成り立たなくなる特異点を避けることができるとした>

 仮説が正しいかどうかは、まず第一に整合性を問うために論文を読まなければならず、読むためには物理学のみならず数学の知識の高いレベルが求められ、第二に実験して確認しなければならない。勢い、専門家にばかり委ねられることになる。
 だが、ブッディを使えば、一文とその否定文のカードを手に取るだけで事足りる。

スティーヴン・ホーキング
:無意識レベルのカルマ
 1942年1月8日(0歳)ー9(神的レベル)
 1981年3月12日(39歳)ー9(人間レベル)
 1993年3月12日(51歳)ー9(動物レベル)
 2005年3月12日(63歳)ー9(植物レベル)
 2017年3月12日(75歳)ー9(鉱物レベル)
ーゴータマ崇拝
・独り善がりー9(神的レベル)
・向上心ー1(人間レベル)
・意識の進化段階
 1942年1月8日ー78.7(第4システム天津神第5レベル)
・モナドの存在位置ー消滅
・精神年齢(満76歳)ー74歳 →IQ97(平均)

 <1977年、ケンブリッジ大学の教授職を得る>
 <1979年、ケンブリッジ大学、ルーカス教授職に就任>
 名誉ある地位に就いた後、1981年からマゾを特徴とするゴータマ崇拝に堕す。

 『生存への足掻き-575』(2023年07月07日)
<法隆寺の国宝「玉虫厨子(たまむしのずし)」の須弥座にある絵画「捨身飼虎図(しゃしんしこず)」はジャータカ(釈迦の7つの前世物語)の1つで、『金光明経(こんこうみょうきょう)』などにある薩埵王子(さったおうじ)は、崖下の飢えた虎と7匹の子虎のためにその身を投じて命を救う。
 この「捨身飼虎」の物語を、とても美談とは受け容れられない。ゴータマの本性であるマゾの臭いが芬々(ふんぷん)と鼻をついてならないのである>

 ホーキング博士は、独り善がりがこれ以上ない神的レベル9もあり、病身の我が身を慨嘆するだけでは足りずに呪ってさえいる。余命2年と宣告されたのに、予後5年程度の病気なのに、50年以上も生きられたことに、感謝すれば良いのに。
 意識の進化段階を見ると、生まれながらに78.7もあり、天津神なのが分かるが、遂に一生無神論者だった。身の蒙昧さには気づかなかったのである。