優しさと涙 | ぶらぶら散歩、心の散歩でつぶやいてみる

 

 

   

人は悲しい時、涙が出る。

今まで、何度も泣いた。

 

でも、人が亡くなる時、なぜか涙が出ない・・・。

大好きだった、おばあちゃんが亡くなった時・・・。

父親が亡くなった時・・・。

母親が亡くなった時・・・・。

 

長い間、介護を続けてきた義母(大好きだった)が亡くなった時・・・。

 

涙がでなかった・・・・。

 

夫は、そんな私を見て「お前って、案外冷たいんだな」と言った。

 

ずっと、その言葉が心に沈んでいた・・・。

 

優しいから、人が亡くなったら泣くの?

亡くなったら、かわいそうなの?

 

確かに事故とか、病気で若くして亡くなったりした場合、亡くなった人の気持ちを考えたら、泣けてくる。

 

でも、98歳まで生きた、おばあちゃん、長い間半身不随で83歳で亡くなった父親、夫の介護を続けて看取り自分の役目を果たしたかのように85歳で突然亡くなった母親、パーキンソン症候群と認知症で約20年介護を必要として85歳で亡くなった義母。

 

みんな、それぞれいろんな人生を歩み、いろんな体験、いろんな人達との出会いを経験してきた人達・・・・。

人生後半、それぞれ状況は違うけど、みんなよく生きた・・・。

生き切ったと思う・・・・。

 

たぶん、おばあちゃんの死も両親も義母も、亡くなった時、私は無意識にその死を静かに受け入れていたのだと思う・・・。

確かに現実の世界では、もう会えないし寂しいとは思うけど、魂がただ単に移動しただけのこと・・・と思っている。

 

母が亡くなった時、亡くなった母の体の一部を拭かせてもらい、拭いてる時に「・・・行ったんだな・・・」と思った。

義母が亡くなった時、亡くなった義母の頭を撫でながら「お疲れ様、今までありがとうね」と言った。

父親、おばあちゃんの時も、さみしさはあったけど、感謝しかなかった。

 

今まで、優しさと涙について、モヤモヤしてたけど、涙は感情の問題で表面的なもので、心の底にあるもの(本質)とは違うもの

ではないか?と思った。