《指令No.26 深海魚》
情報漏れは、深海で働く者とて同じように起こるものである。
閉鎖されたその空間でどうして漏れてしまうのか?
009ノ1は、調査のため深海の施設に乗り込む。
専門誌の記者として、取材をする。
深海作業で疲れた様子の容疑者。
009ノ1は、性欲のはけ口を疑い始める。
彼女は別の潜水艇でその男を追うのだが、作業を終えるとすぐに帰還せず、別の施設に向かっているのを目撃した。
侵入すると男は、たくさんの女に包まれていたのだった。
気分をよくした男は、大事な情報を漏らしていく。
009ノ1も同じような手を使うことがあるが、それは能力のほんの一部で、彼女たちはこれだけの為に養成された敵のスパイなのだ。
009ノ1は、女たちだけでなく情報を漏らしていた男も銃で殺す。
女とは恐ろしい生き物である…と作者の声が聞こえてきそうなお話である(汗)。
双葉社「週刊漫画アクション」1969年8月7日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(4)」から)