《指令No.21 復讐》
ここも復讐か(笑)。
たくさんの武器を持つと呼ばれた敵側のスパイ。
009ノ1は、お色気作戦で相手を裸にする事に成功する。
あとは、マイクロフィルムを奪うだけですむと思われた。
だが、009ノ1が胸が銃がわりになると同様、相手も指先から弾を出すことが出来たのだ。
しかし、009ノ1の方が優秀だったため、あえなく相手は敗れる。
マイクロフィルムは、足のかかとに埋め込まれていると本人の告白通りであった。
1年後、しつこく009ノ1に言い寄るイケメンが現れた。
相手がスパイかも?と思いながらも、押しに負けて、ドライブに出かける。
人があまりいなそうな森のなかで、相手は009ノ1を襲った。
彼が変装を解いた顔は、1か月前に死んだはずのスパイ。
実は彼は双子の弟だったのだ。
生まれつき両腕のなかった彼のために、少しでも気持ちが楽になるように片腕を提供した、利口な兄だという。
009ノ1は腕を縛られ、頼みの胸は鋼鉄のブラを付けられ、戦闘不能かと思われた。
あとは兄のかたきをうつだけ。
弟の腕は、兄同様指先が銃になっていた。
009ノ1は、靴の先端から毒針を発射し男の目に命中させてしまう。
だが、彼は兄と違いしがないサラリーマン。
腕の銃をうまく扱うことが出来なかったのだ。
復讐ならず、息絶えた(汗)。
せっかくもらった腕のもったいない使い方…。
(仮面ライダーアギトに出てくるアナザーアギトの木野薫を思い出したことはご内密に…(笑))
双葉社「週刊漫画アクション」1969年4月10日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(3)」から)