ケンタウロス爺さんは、人面に何を見たのか?
アントライオンは知りたかった。
だが、それと遭遇するためには5日間を要した。
ストーンヘンジは、上空から見ると目のような形をしている。
人面の目からの光を浴びる場所だったのだ。
ケンタウロス爺さんは、アントライオンにそれをやめさせようとしていた。
だが、言葉が通じないゆえ、ケンタウロス爺さんに銃でケガをさせてしまう。
あまりのことに、カグヤヒメもママン(カグヤヒメが拾ってきた仮のお母さん)もアントライオンに抗議する。
だが、ステージから降りることはできなかった。
アントライオンは理解できたか?
情報量が多いためか難しいようだ。
だが、はっきりしたことはアントライオンも涙があふれたということだ。
火星人たちのために大切な何かであるのは、確かだ。
秋田書店「プレイコミック」1977年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「ストレンジャー(2)」から)