婚約者リリスと出掛けた先は子宮殿だった(汗)。
かなり刺激的な名前だが宮殿にはちがいない。
子の宮殿、確かにそうだろう。
中に入れるのは亜星(アントライオン)、M(男)だけらしい。
そこには、裸の女性がたくさんいてハーレムのようであるが、その中の女王に気に入られるかどうか?
だが、アントライオンは対象として良すぎたらしい。
女王の夫、つまり王が嫉妬してしまったらしい。
←というか元々は管理する立場だったというが、好きになってしまったらしい。
夫はコンピューター、妻はアンドロイドだという。
ここは、男から種を搾取する場所で、用済みのMはその後、殺されるはずだったのだ。
だが、女王はお逃げなさいと、出口に案内した。
アダムとイブの世界がかつて火星にはあって、愛し合うことが当たり前になって、行為よりも別の快楽を人は見つけてしまったという。
そのため、子どもがあまり生まれなくなってしまったし、ここに来るものもいなくなった…。
←なんだか、今の世界にかぶるような気がしますが。
そのために作った宮殿だったが、久しぶりの訪問者は、殺すにはもったいない男、亜星だったため、異変が起こってしまったのだ。
火星人の人口も減っているのだろうか。
秋田書店「プレイコミック」1977年1月13日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「ストレンジャー(2)」から)