第47話より。
前回のお話から1か月が経っていた。
アンノウンの出現がないまま、警視庁では氷川誠の所属するG3ユニットが活動停止となり、メンバーは散り散りになっていた。
津上翔一は、買い物先で偶然出会った調理師学校時代の先生から、自分が経営しているイタリア料理店で働かないかと誘いを受けていた。
葦原涼さえ、通い慣れたバイク店で働かないかと声を掛けられていた。
全て次の段階へ進もうとしているかのようであった。
だが、闇の力もじっとしていたわけではなかったのだ。
現人類を滅ぼす、壮大な作戦が実行されようとしていた。
さそり座の星アンタレスが、闇の力によって動き始めたのだ。
自分と同じ姿を見た人間が謎の死に方をしはじめた。
ドッペルゲンガーというものだろうか?
さそりは、昭和から令和の現代まで、お馴染みの仮面ライダーとしてははずせないワードではあるのだが。