THE DOG WORLD~幕間 ヒト~ | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

シバは、ゲリラのイヌ達から離れ、発明家のイヌの家に居候になる。


なぜかヒトは、シバとともにそこにいるのだが。


発明家の助けになる手先の器用さに、発明家は驚く。


なにしろ、ヒトですからね。


シバは、ヒトだとバレたらまずいから部屋から出るなというのだ。


出るなら、イヌのように見える耳やシッポをつけるか、フードで頭を隠すかしろという。


でも、シバはヒトと関わっていると、なんだか懐かしい思いがしてくる。


発明家の失敗で、家の下には地下鉄が走っていたかのように壊れた電車が横たわっている事を知る。


ヒトは滅びたのだ。


それでも、イヌの遺伝子みたいなものには、ちゃんとかつて人間とイヌが友だちだった事が記憶されているということなのだ。



私自身も、イヌをかつて飼っていたがなかなかコミュニケーションがうまくいかなくて、思い出せば後悔ばかりだ。


そのため、どんなに思い入れのないイヌでも、悲しい話や感動的な話をきくと涙がすぐあふれてしまう。



小学館「週刊少年サンデー」1976年頃・初出。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「THE DOG WORLD(1)」から)