さるとびエッちゃん⑤-26 | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《いない いない バァ》

ざぁざぁぶりの雨の中、傘もささずに歩く青年。


エッちゃんは、知っていた彼が有名な歌手グループの一員だと。


そして、失踪騒ぎを起こしていることも知っていた。


視界が悪い雨の中、ぼんやりしていて、車に跳ねられそうになった彼をエッちゃんは助けた。


そしてエッちゃんは、声をかけたのだ。


青年は、歌を歌うことが大好きだったが、ある時、自分が人のために歌ってるのではなく、お金のために歌っていることに気づいた。


その途端、歌が歌えなくなってしまったというのだ。


エッちゃんは、歌が歌えるようにしてあげたが、それがほんとによかったのか。


エッちゃん自身も首をかしげてしまった。


歌が純粋に好きだけでは、生きていけない芸能界?(汗)


失踪騒ぎから留学、引退、卒業と、今や芸能人の姿の消し方は様々な表現の仕方がありますね。


夢を売る仕事ゆえ仕方がないのか(汗)。



平凡出版社「平凡」1969年7月号。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」から「さるとびエッちゃん(5)」より)