《北風のバラード》
エッちゃんは、男女の別れを目撃する。
どうやら男は、金と名誉のためにふった絵美子という女より見た目も満足していない女を選んだ。
エッちゃん、怒り心頭!
北風で飛んでいた枯れ葉に男のあとをつけさせ、自分はふられた女の涙の跡をたどっていく。
絵美子は、アパートでガス自殺を図ろうとしていたが、エッちゃんが部屋や女の体の中のガスを北風に飛ばすように命令する。
あんな男のために死ぬことはない!
エッちゃんは、男の本音を北風に吐かせる。
もちろん、男はふられるのだが。
我に返った男は、再び絵美子の名前をつぶやき彼女に会いに行くのであった。
これでいいのかな?(汗)
こんな男でいいのかな?(笑)
平凡出版社「平凡」1968年12月号・初出。←タイトルは「おかしなあの子」。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「さるとびエッちゃん(5)」)