さるとびエッちゃん⑤-1 | ネムリ・モヤのブログ

ネムリ・モヤのブログ

アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《ふしぎな少年》

エッちゃんは、車にはねられそうな少年というか青年を見つけて救った。


だが、少年は自分が命を狙われているのだという。


エッちゃんは、お嬢様だっこをされて少し照れている。


いつのまに?


どうやら、少年にはふしぎな力、超能力を備えているらしい。


少年に言わせると、この力は未来の人間が持つ力で、我々はそれを早く手に入れたに過ぎないのだという。


←仮面ライダーアギト的な香りのするお話である。


同じ力を持った人間達が集まり、普通の人々からの迫害から肩を寄せあって生きていこうとしているらしい。


←アギトにおけるあかつき号のメンバーか?


彼をつけ狙う女は、科学者の父による脳を刺激したことによって同じような力を持ったという。


←アギトとは違う形で覚醒をしてしまった仮面ライダーギルスこと、葦原涼のようである。


エッちゃんは、そのグループに誘われたが、普通の人々と楽しく暮らしたいと断るのであった。


エッちゃん自身、超能力というよりは忍術だと思っていたようだ。


石ノ森章太郎作品ではよく超能力者が出てくるが、エッちゃんも言われてみればそうかもねと思う。


だが、いつものエッちゃんのお話と異質なのは事実である。



講談社「週刊少女フレンド」1971年11月23日第48号・初出。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「さるとびエッちゃん(5)」から)