さるとびエッちゃん②-12 | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《おかあさんの手の巻》
おかあさんらしい人が、子どもを追いかけていた。

男の子は、おかあさんのカバンを奪って逃げていた。

おかあさんは、おどおどするばかり。

「お金がほしいなら、あげるわよ」

なにか、ちぐはぐな感じである。

エッちゃんらが事情を聞くと、どうやら本当の子どもではないらしい。

おかあさんになりたい女の人は、どうしてなついてくれないのかわからない。

エッちゃんは、男の子を追いかけるうちに、答えを見つける。

エッちゃんは、念動力?でおかあさんの手を男の子のほっぺへ叩かせた。

男の子は、ちゃんと怒ってほしかったのだ。

おかあさんに憧れる子どもは、それさえ素敵なことなんだな。

慣れてしまえば、イヤなことになるはずだが(汗)。


集英社「週刊マーガレット」1964年頃・初出。

(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「さるとびエッちゃん(2)」から)