(創作)開けてはならない自分が住んでる場所と違う世界には、美女がいると信じている男がここにもいた。竜宮城という海の底にある城にもいると聞いた。そこに行くには、困難が伴う。偶然助けた亀が、人間と口がきけて竜宮城に連れていってやるという。帰りは保障しないけどね。亀にはそう言われたが、ぜひとも美女の顔を拝んでみたいものだ。妻を家に残し、その男は竜宮城に向かった。妻は仕事に出掛けたと信じ、何年も待ち続けた。ようやく戻ってきたものの、妻に真実を告げることはできない。真実という玉手箱を開けてはならないのだ。(終わり)