(創作)開けてはならない | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

自分が住んでる場所と違う世界には、美女がいると信じている男がここにもいた。

竜宮城という海の底にある城にもいると聞いた。

そこに行くには、困難が伴う。

偶然助けた亀が、人間と口がきけて竜宮城に連れていってやるという。

帰りは保障しないけどね。

亀にはそう言われたが、ぜひとも美女の顔を拝んでみたいものだ。

妻を家に残し、その男は竜宮城に向かった。

妻は仕事に出掛けたと信じ、何年も待ち続けた。

ようやく戻ってきたものの、妻に真実を告げることはできない。

真実という玉手箱を開けてはならないのだ。(終わり)