だが、何も変わりはしなかった。
見えるものは壊れていく。
当たり前なんて、この世にはないのだと。
どこかで無理をしていると、必ず壊れるのだ。
土地も体も。
人々はやがて、何も持たなくなり、無理もしなくなりその場からいなくなった。
大昔のように、住みやすい場所を求めて移動したのだ。
どんな場所でも、居心地のいい場所に変えてきた地球人だ。
他の星でもきっとうまくやっていける。
すべての星の大家である宇宙防衛軍は、空室になった地球を横目に眺めつつ、宇宙全体にとって要注意になる新たな星に災害を起こしに出掛けるのであった。(終わり)