幕末は、何度も様々な人々により作品化される魅力的な時代である。
私自身は、歴史は不得意ですが(笑)。
勝海舟が亡くなるまでついていた今で言うお手伝いさんお糸を人力車をひく男がインタビューする。
そうだな、タクシードライバーが、お客に話を聞いてみるような感じで、歴史に出てきた西郷隆盛に江戸城を攻めるのをやめさせた頃の裏話を聞いているのである。
裏には裏の話があるようで(汗)。
主役たちがいない今となっては、この話をお糸は墓場まで持っていくつもりだったんだろうなと想像してしまいます。
朝日新聞社『週刊朝日』1973年11月1日増刊号 初出。
(講談社『石ノ森章太郎 デジタル大全』より『黒と緋の階段』から「勝海舟~お糸聞書~」を読んで)