二人の戦士は、最後の戦いにお互いの武器を指定することにした。
ひとりの戦士は、用意された武器に驚かされた。
「鉄の鎖だと?」
手に取ると、非常に重たい。
その頃、もう一人の戦士も、送られた武器を見つめていました。
「鉄の串?」
とても、扱いづらそうな武器である。
お互いに、使い慣れない武器のため、戦うための1週間の猶予を認めた。
二人は、最後の戦いについて考えた。
そして、これからの事についても考えた。
一週間後、二人は戦いとは関係ない姿になっていた。
鎖を受け取った戦士は、それをおしゃれに利用していた。
「気がつくと、戦うことが馬鹿らしくなっていたんです。
元々、戦うことをやめようと思ってはいたが、こんなにあっさりやめられるとは…」
串を受け取った戦士は、板前の姿で焼き鳥を焼いていた。
「人を突き刺す事より、こっちの方が楽しいでしょ?」
こうして、二人は戦うことなく戦いをやめることができたという。(終わり)