石ノ森章太郎氏(当時は、石森章太郎)が、先生となってまんがのいろはを教えてくれるぜいたくな漫画である。
漫画って、真似できそうで出来ないジャンルですね。
私も漫画を描いていた事はあるけど、顔ばかり描いて風景も動きも何もなかった。
今考えると、それがストーリー作りの元になった気がします。
とはいえ、本当に漫画をやろうとしたら、道具やら絵の技術やら、いろいろ必要な事がたくさんいります。
漫画は、絵とストーリー両方が大切だからかなり大変だと思います。
石ノ森章太郎氏も、この連載を描くことで未来の漫画家を育てようとしていたんではないかなあと思います。
所々、その当時のマンガ業界を心配しているようなそぶりをみせているからである。
文章を創作する立場でも同様、色々なことに興味を持ち、アンテナをはりめぐらす事は大切だと思います。
まだまだ、連載ものの書き方とか勉強不足だなと実感しました。
1967年 少年画報社「週刊少年キング」6月4日第23号~12月24日第52号 初出。
(講談社『石ノ森章太郎 デジタル大全』より『石森まんが学園』から「石森まんが学園」を読んで)