石ノ森章太郎氏は、父親としてはどうだったのか?(笑)
彼には、小野寺丈さん(俳優、仮面ライダーブラックなどに出演されている)と小野寺章さん(石森プロの社長であり、現代の仮面ライダーの監修をされている)という二人のご子息がいる。
このマンガには、なんとこの二人らしき子どもが登場するのである。
ただし、洋服に「J」と「A」と書かれているだけで、名前は出てこない。
小野寺丈さんの方が、お兄さんなのか!(汗)
新たな発見もあったり…。
暗黙の了解である(笑)。
テーブル型のゲーム(インベーダーゲームの時代だろうか、絵はヒコウキ撃ち落とすようなゲーム)に興じる二人の未来を心配し(笑)、ふるさとの宮城県に連れていき、昔ながらの自然や風習の良さを学ばせようとするのだが、なかなかうまくいかないのである。
蛙の子は、蛙なのかな?(笑)
彼らは、彼らなりにちゃんと、情緒的なものは備えていたのである。
親はなくても、子は育つ…心配しなくても大丈夫だったのだ。
まあ、うちもイクメンを見ると「男が、情けない」というタイプの父なので、育児は母任せだったはずである。
昔ながらの父親というのは、なかなかアピールは難しいのかな?(笑)
1981年 双葉社「週刊漫画アクション」10月1日号 初出。
(講談社『石ノ森章太郎 デジタル大全』より『青いマン華鏡』から「小川のメダカ」を読んで)