(創作)スパイの夢 | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

彼女は、優秀なスパイであった。

自己犠牲も、辞さない。

今度の任務は、長期になるだろう。

とはいえ、家族とも恋人とも、疎遠になるのも覚悟の上である。

彼女は、たった一人、孤独な旅を始めた。

今度の任務は、命がけになるだろう。

なにしろ、地球人が触れてはいけない宇宙の秘密を探りに行くのだから。

(どうして、そこまで知りたいのかしら?)

心の中では、そう思っていても仕事である。

私情は、はさまないのが彼女のポリシーである。

宇宙の片隅で、誰も助けを借りられない。

覚悟は、できていた。

彼女の任務は、邪魔が入り完了できなくなった。

(私が引き受けなければ、誰かが犠牲になっていたはず…)

意識を失いながら、自分は誰かを救ったのだとほほえむのだった。

「このまま、私ほんとに星になれたらよかったのに。

子供の頃の夢は、星になることだった。

だけど、随分遠回りしたけど、かなったのかもしれない…」

女スパイの名前は、ひとみといったが星にそんな名前があるのか、確かめる方法を書き手は知らない。(終わり)