金土と | 山口良一的こころ〜春風駘蕩〜融通無碍

山口良一的こころ〜春風駘蕩〜融通無碍

日常の何気ない事や、演劇、落語、銭湯、電車・オートバイ・自転車を使った旅などを、徒然なるままに書きとめようかと。

金曜日、吉祥寺のスターパインズカフェへ。

年忘れワイワイ祭り2022。

まずは天宮良さん、小林美江さんのCheekwa。

良さんのボケが大爆発、

瞬時に突っ込む小林美江。

いいコンビになりましたよねぇ。

あ、歌なんだからデュオって言わないと。

コミック的な歌も、しっかり聴かせる歌も、

硬軟、剛柔、緩急、見事な使い分け。

来年は10周年だそうで、

そのライブもこれまた楽しみ。


続いては、ナオユキさん。

スタンダップコメデイーです。

酔っ払いのつぶやきなんですが、

視点の凄さも、その表現力も素晴らしい。

大阪の酔っ払ってるおっさんの

酒ガレした濁声が、モノゴッツイ説得力。

笑うたぁ。


更にポカスカジャン。

もうねぇ、「くっだらねぇ」と

思わず口をついて出てしまうほど、

くだらないんだけど、

発想も演奏も歌も、笑っちゃいました。

放送では出来ない事が観られるのが、

ライブの醍醐味ですな。


そして、松尾貴史さん。

もう言わずもがなの天才ですね。

今回は昭和歌謡の歌詞の朗読。

それも歌ごとに、モノマネです。

よくまぁ、あんなに色んな声が出るもんだと。

声出して笑っちゃいますよね、これは。

芸ですねぇ。

ワイワイ祭り、企画した東野さんに感謝です!


そして土曜日、スタミナやを観劇。

SETのベテランさん達が主軸のユニットです。

今回は満州を舞台にした、旅一座の物語。

もうねぇ、満洲ってだけで、弱いんですよ。

亡くなった父が満州で兵隊さんやって、

シベリア抑留してという人だったので、

なんか重なる部分が多いんでしょうね。

今回のストーリーも、切なく、

どうしょうもない状況だったり、

でも笑いも交えて、頑張りましたね。

ベテラン陣から元気をもらいましたよ。


そして夜は、木曜に続いて、あじゃらかへ。

桂九雀師匠と、社会人落語家さんとの会です。

まずは女性の遊若さん「お菊の皿」

上手くアレンジしてあって、

今の風刺も入ってて、楽しかったなぁ。

元翁さんは、古関裕而伝。

ご本人もおっしゃってましたが、ほぼ一人カラオケ。

落語なんだけど、ちゃんと古関裕而先生の

足跡が分かりましたし、もちろん笑いも。

からまた楽しい落語。

中入り後は、桜の輔さんで「旅行日記」

サラリーマン二人の旅なんですが、

怪しい田舎の宿での出来事。

皆さん、新作なんですよねぇ。

凄いなぁ、と感心して、

トリは、九雀師匠。

はてなの茶碗でした。

マクラから、もう笑ってたんですが、

噺に入って、茶碗そのものになるんですが、

それが可愛いくて、でも茶碗らしくて。

オチも九雀師匠バージョンでした。

金土の二日間。

刺激を受けましたねぇ。皆さん、芸がある。

芸とは、研鑽してるものという認識なので、

改めて自分には芸がないなぁと。

もうね、本能と運だけでここまで来ましたから。

まぁ、それはそれで凄いような・・・。