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こちらのブログの続きです。
運転免許の更新可否の判定に必要なので入院の初期と後期で2回は知能テストを受けてもらうとの事であった。
知能テストと言うと小中学校以来で、ほぼ55年以上ぶりである。
まず部屋に入り席に座ると公認心理師が「今日は何日ですか?」と言うので答えると次に「では何曜ですか?」と言ったが、土日祝日無しでリハビリをしていたので、曜日の感覚が無くなっており間違えてしまった。
下記のブログの様に土日などの休み無くリハビリを毎日おこなっていたのでね。
ここまで問題用紙などは、何も渡されていないので世間話と思っていた。
しかし、既に知能テストは、始まっており、日にちと曜日は「時間職」の試験らしく、失点している様であった。
かくの如くWAIS(Wechsler adult intelligence scale)が始まっていた。
その後も単純計算や単純図形の選択などの作業量とその早さを見るもの以外には、印刷物に記入する設問は無かった。
基本は口頭試問であるのが最後に成って後から判った。
時間制限も上記以外では無い様であった。
クレペリン検査に似た、これらの単純な問題に関しては回復期の初期で、頭の中は春霞が掛かった様な状態であり全く普段の速度が無かった。
負け惜しみであるかも知れ無いが、コロナ禍の「ブレインフォグ」は、この様なものではないかと思っている。
後日渡されたテスト結果の一覧表とグラフでは、これらの単純作業の点数が一番低かった。
図形などを手で描きながら考えて回答する設問も、無かった。
また紙に書いて考えながら回答する出題は全く無かった。
口頭試問が略全て。
覚えている範囲で内容を以下に列挙する。
出題者の読み上げる数字を覚えて復唱する問題。
これは答えられなくまで桁数を一桁ずつ増やして行くものであった。
だいたい9~10桁だったかで間違えや抜けが多くなり終了。
出題は読み上げのみであった。
個人的には視覚からであればクレジットカードの14~16桁までいけるが、音からの方が不得手であるのが判った。
他には提示された図形を、その構成要素の候補の図形を組み合わせて完成させるもの。これには「構成要素のタイル」を使い試行錯誤も最小限は許された。
但しOTなどでの出題とは異なり、提示図形は、その構成要素ごとの分割線は示されず、全体図のみで、且つ全体図の余白を含めた外形も示されない。
あまり細かくとWAISのネタばれになるけど~上記で十分ネタばれかな。
他の図形関連での出題では、提示された図形を完成させるのに使う要素の図形が、各々が異なる複雑な形状のものがあった。
且つ幾つもの似た不要な図形を含む多くの中から、余計なものを除いた必要な図形のみの選択が必要。且つ図形の向きが最終の組合せ完了時の向きと異なる。
この問題ではタイルは使われず、固定された完成図のみが提示され、それらの向きを変える事は許されない。
つまり必要な図形の選択と、組合せ時の向きの変更などを全て頭の中のみで行い、結果のみを回答する必要がある。
なかなか楽しめる設問であった。
これはSTで類似のものが在った。しかしSTではPCの画面上で示される図形の選択や向きの変更も自由に何回も試行錯誤できたので、WAISよりは各段に簡単であった。
他には或る文学作品の著者を問うもの。
個人的にこれは「知能」と言うよりも「雑学」か良く言っても「教養」かなと思っている。
他に或る状況を描いた図を示されて矛盾する事を指摘させる設問。
これも、その状況を実現させる「トリック」を使えば現実世界で実現できる内容が在り、それを指摘したら「やな顔」をされた様に思う。
余計な指摘をしないで、望まれる回答を「大人の判断」ですれば良かったかなと思っている。
けれど元々の性格と、入院で退屈していたのと、若しかした「ブレインフォグ」の影響か、偏屈爺さんと思われるかも知れない事を仕出かしてしまった。
まあ試験の結果は、免許更新には、問題の無いものであった。
しかし、1回目の試験の時点では手足の麻痺が回復しておらず、運転免許は返納する事にしたので、回復期の入院終了近くの2回目のWAISは受けなかった。
(カミサンには申し訳ないが、今はショーファー ドリブン で楽をしている)
もし2回目を受けたならどんな結果だったかは気になる。
まあ快復期の始まりの1回目の結果が、何とか中央値の周辺の範囲を外れ、存在確率1桁台%内の集団に在ったのは良しとしたい。
しかし~後から聞いた話では、65歳以上は、100歳以上でも十把一絡げにして結果を算出するのだそうで、何ともスッキリしない。
65歳未満であれば各年齢ごとの1年間での統計母集団での結果が判ったのだけどね
年寄りは大事にされて居ないのではと僻んでしまう
後で最終結果の印刷物を渡されたが、知能指数の値が、全検査4項目の得点の単純な算術平均では無く、計算方法が良く判らなかった。
更に見事に? 各項目間の得点差が大きく、凸凹のグラフであった。
更に後日、道徳観、良識、社会性、などの高次脳機能に破綻を来さずに「急性期から戻って来られたのは良かったね」とSTの方に言われた。
脳出血や脳梗塞では、後天的な~~~などを発症する例も在るそうである。
まあテスト中は手間の掛かる患者であった。済まなかったと思っている。(ヤネコイやつで済みません)
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なお小中学校の知能テストはWAIS でもWISCでも無いので、今回の結果と比較できるものは無い。試験も記述式であり口頭試問では無く内容も異なった。
終了まで穏やかそうに相手をして頂いた公認心理師の方、有り難うございました。
この項、続く。
To be continued