とはずがたりをいがらしゆみこ先生の漫画で読んだことあります
昔、初めて読んだ時、内容がすごいので登場人物達の内面ってのはよくわからなかったんですよね
でも実写版源氏物語やりたがった天皇がいたんだなってことと、その相手になってしまったのが主人公ってのは勿論わかりましたけど
あれから何年も経って、ようやく意味がわかるようになってきました
源氏物語の源氏の君って顔良し、財力あり、面倒見よしのイケメンって描かれてたんですよ
だからかなりの自信家です
そして去るもの追わず
本当に執着するのは紫の上と藤壺くらいなのでは?
朝顔の君とか空蝉とか、そこまで執着してない
相手がいるならどうぞだし、口説き文句は簡単に話せるから日常会話なんですよね
だから朧月夜とか簡単に兄上に渡してしまえるわけですよ
でも自信があるから、藤壺さんは実家に帰省した隙に通ったり、紫の上は囲いから出さないようにするわけでしょう
とはずがたりの後深草院は光源氏とは真逆の人だったんですよ
権力はあるが、紫の上の二条とは10歳以上離れてるしね
紫の上と光源氏は8歳差で二条と後深草院ほどの年齢差ないんですよ
源氏の君は囲ってさえいれば、紫の上は自分を見てくれるって自信があるんですよ
後深草院は反対で二条を囲っていても自分を見てくれないことがわかってた
事実二条の初恋は実兼だし、後深草院が手を出さなければ普通に実兼と恋仲でゴールインしてる
さて、そんな両思いの相手に片想いしてたらどうやって自分の側に居させられるのか?
ここを多分後深草院は考えたのでしょう
宮中に女房として仕えさせたのは結局仕事を与えることで彼女の隙を作らせないためだったのでは?
そして一番は実兼と二条の関係性である恋仲を壊すこと
おそらく顔とか性格とか年齢差含めて実兼の方が上で勝てないって思ったんでしょう
勝てるのは権力だけ
実兼にしろ、二条にしろ権力ある自分には逆らえない
ここを徹底的について彼等を別れさせようとしたわけだ
後深草院が他の女性と仲良くしたり、二条と喧嘩したりしたら、慰めたりで実兼と二条の関係が深まることはわかってる
となると二条に他の男と関係持たせて、実兼と二条の恋を壊すことを考えたんだろうって漸くわかりました
そのために弟の坊さんなり絶対に二条が好きにならないようなオッサン焚き付けたりして二条を傷つけるわけです
そんな関係持ってしまった二条は実兼に引け目を感じるし、実兼も上司から表立って奪うことは出来ない
しかも実兼もそこそこモテる?から他にアタックすると叶うわけでしょう
情はあってもお互い手を出さない状況に追い込むわけです
NTRって意味わからなかったんですが、これ反語であえて奪わせることによって両思いの恋人達の仲を引き裂くには使えるわけですな
実兼には相応しくないって二条が思い込んだところを自分なら受け入れられますよってアピールするのが後深草院なわけだ
多分そこまで読んでるから二条の上司で居続けて女房にさせていたってのもあるんでしょう
関係持たせない清らかな二条のままなら実兼とハッピーエンドで終わってしまいますもんね
多分実兼的には、後深草院の熱が冷めれば合法的に二条を側室に出来ると踏んでたと思うんですよね
あの時代再婚はアリでしたから
正妻は状況的に無理でも側室になら出来た
でもあちこち二条を他の男と関係持たせるように後深草院が仕組むからそれは出来なくなったわけだ
そんな二条でも受け入れられるのか?って反語で問いかけてるようなもん
それは実兼的には出来ないってことでこの恋は無理矢理壊すことになる
どんな君でも受け入れるよってのはなかなか出来ないってことですな
後深草院からしたら、仕組んでるだけあってどんな二条でも受け入れられるって思ってたわけです
二条はそこで後深草院に落ちた?わけですな
二条って生まれ変わって清らかなまま実兼と会ってたらもしかしたらハッピーエンドかもしれない
でも先に後深草院に会ってたらこの執着から免れるのは容易ではないですね