2013年1月27日の産経新聞のニュースによれば、
北朝鮮で大量餓死が発生し、飢餓地獄の中で、
親が子を釜ゆでして食べる「人肉食」が
相次いでいると報じた。
北朝鮮南西部の穀倉地帯で2012年の春以来、
数万人規模の餓死者が発生していたことが、
北朝鮮の内部情勢を独自報道してきた
アジアプレスの石丸次郎氏の調べで分かった。
金正恩第一書記デビューの舞台となった
首都平壌建設や、北朝鮮人民軍の掌握の
ための食糧調達を、穀倉地帯から強制収奪した
結果の飢餓発生だったもようだ。
目撃証言は一家自殺や人肉食など凄惨な内容で、
石丸氏は飢餓の実態と背景について報告書にまとめ、
今月中にも国連など国際機関に提出する。
北朝鮮の指導部は国民飢餓を放置し、
人肉を食らう国民を横目で見ながら、
核開発を続ける。
国力はさらに疲弊し、
食糧生産はさらに低下するだろう。
たのみは、核開発をちらつかせて、
食糧援助をとりつけることだが、
核開発がゆすりのネタから現実の核兵器に
変わった時点で、食糧支援は断たれる。
そのときに、救いの手を伸ばすのは、
北朝鮮の凄惨な状況を、
舌なめずりして覗っている中国である。
中国は、北朝鮮の国土と核兵器を支配下に
置くことを狙っているのだ。
なぜなら、北朝鮮が韓国に併合され、
北朝鮮の核ミサイルが、在韓米軍の手に渡ることは、
中国にとっての最悪のシナリオだからである。
サルでも気がつく筋書きだ。
中国は近年、北朝鮮政権への経済支援を急速に
拡大し、ネルギーや食糧の支援だけでなく、
鉱物資源、水産資源などの利用の経済活動でも
大幅な共同参加を進めてきた。
経済利益という面だけでも、
中国が北朝鮮との一体化を図ることには利点が多い。
中国政府の権威ある複数の専門家たちは、
北朝鮮崩壊の際には、隣接国としての中国が
北朝鮮側の国境沿い地域への人民解放軍配備を
含めて軍事介入の権利を有すると言明してきた。
その結果、中国が事実上、崩壊した北朝鮮に介入し、
支配を広げ、事実上の朝貢国や植民地を新たに
作り出すという可能性も否定できなくなった。
それを可能にする北朝鮮の中国依存は、
北朝鮮が核兵器開発に専念しすぎて経済の
自立が苦しくなったことから、さらに深まった。
中国は、韓国や米国が韓国主導の北朝鮮併合
あるいは朝鮮半島統一を進めるとなれば、
軍事力を使ってでもその動きを阻止する構えが
あると言える。
現実の脅威となった北朝鮮の大陸間弾道核ミサイルが、
「北朝鮮崩壊」というシナリオのもつ意味を、
これまでとはまったく違うものに変えてしまった。